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第106号(2024年10月号)
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ためになるAIのお話。

AIも人間もますます賢くなった先に、楽しい広告はあるだろうか(ワンスカイ福里真一×博報堂 藤平達之)

 本連載では、博報堂/SIXのクリエイティブ・ディレクター 藤平達之さんが「AI×クリエイティブワーク」をテーマに、AI活用に精通している方、様々な領域のAI開発をリードされている方々と対談を重ねてきました。連載をスタートした当初、広告・マーケティング業界における生成AIの活用は、まだ始まったばかりでした。以降、約1年で加速度的に状況は変化し、現在はAI活用も多くのモデルケースが登場しています。様々な視点から「AI活用の可能性」を学んできた本連載も最終回! 「AI×アイデア開発」と真正面から向き合うべく、業界で知らない人はいないCM企画の鬼才・福里真一さんをお訪ねしました。

連載の最終回はワンスカイ福里さんと対談!

藤平:本日はよろしくお願いします。実は、福里さんとは勝手に仲間意識を持っておりまして。というのも、僕、高校が福里さんと一緒なんです。

福里:そうなんですか、つまり湘南高校の後輩なんですね。仲良くしましょう(笑)。

株式会社ワンスカイ クリエイティブ ディレクター CMプランナー/コピーライター 福里真一氏
ワンスカイ クリエイティブ ディレクター CMプランナー/コピーライター 福里真一氏

藤平:そうなんです。たまたまですが、部活も福里さんと同じバレーボール部、ちなみに体育祭では小道具パートでした。

福里:それはかなりの後輩じゃないですか。体育祭、僕は総務パートでした。私は、体育祭の輪に全然入り込めず、端にいたほうの人間でしたね(笑)。

補足:湘南高校の体育祭は日本一との呼び声が高く、1年かけて体育祭を創り上げるそうです。体育祭のHPまであります。

藤平:まさかワンスカイのオフィスで体育祭の話ができるとは思いませんでした(笑)。そんな感じで勝手に親近感を持っていた福里さんにご登場いただけて、とても嬉しいです。

 この連載が始まった当時、僕はAIに関しては食わず嫌いの素人でした。そんな状況から、グローバル企業のAI開発者/マーケターや大学教授など有識者の方々にお会いし、AI×マーケティング(企画・アイデア・発想なども)の切り口でお話を伺う中で、少しずつ「AIめちゃくちゃすごいじゃん」と。自分に合ったAIとの向き合い方を学んできました。

博報堂/SIX クリエイティブ ディレクター 藤平達之氏
博報堂/SIX クリエイティブ ディレクター 藤平達之氏

福里:なるほど。「この連載を通して藤平さんがAIに近づいていく」という形でやられてきたんですね。

藤平:はい。そして、この回が連載の最終回です。これまで様々な視点から学びを深めてきましたが、やはり真正面から「アイデア×AI」に向き合いたく、当初から最終回は大先輩のCDとの対談を、と構想していました。

AI活用に対する、福里さんの温度感

藤平:さっそくですが、福里さんは普段AIを使われますか?

福里:いや、AIはまったく使ったことがないです。周りの人たちがAIをどう見ているかも、あまりわかっていないですね。

 ただ、広告コピーの世界で「AIにたくさんのコピー案をば~っと書いてもらう」といったことが行われていそうな気配は、うっすら感じています。友達がいないので、“うっすら”ですが(笑)。

藤平:友達がいないアピールをする人には、常々、何か得体の知れないものを感じます(笑)。

福里:でも、そういえば1回だけAIと関わったことがありました。なぜか出演しているYouTubeチャンネル『広告ウヒョー!』で、「ChatGPT4にCMを企画させてみよう」という企画をやったことがあります。その時は、けっこうハチャメチャな企画案が出てきましたね。

 なので、企画としてはそんなによくない(使えない)んですけど、たしかに普通に理詰めで考えたら思いつかないような企画ではあったので、要素として取り込むことは今後できるかもしれない、とも思いました。

『広告ウヒョー!』#59 GPT-4を使って広告クリエイターがヌートバー選手を起用したユニクロエアリズムのCMを考えてみた!

藤平:なるほど。AIをアイデア出し使う方法は、これまでいろんな方にいろんな形で教わってきました。現時点のAIは「とにかく数を出せる」ので、プロンプトを工夫して「クオリティを上げる」、そしてそれを「参考にする・選ぶ」というのが王道の使い方だと思っています。

 クオリティにはムラがありますが、人間には不可能な速度と量でそれが繰り広げられるので、「うまく使うと爆発力があるのでは?」みたいなことを皆さんおっしゃられています。

福里真一さんが出演しているYouTubeチャンネル「広告ウヒョー!」では、話題の広告やヒットCM、注目のクリエイターによる制作秘話など、広告にまつわる知見を無料配信中。よろしければご視聴ください。

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MarkeZine編集部(マーケジンヘンシュウブ)

デジタルを中心とした広告/マーケティングの最新動向を発信する専門メディアの編集部です。

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MarkeZine(マーケジン)
2024/11/12 09:00 https://markezine.jp/article/detail/47321

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