ユーザーの平均単価が向上!
収益の最大化と同等に、アプリパブリッシャーが重要視しているのはブランドセーフティだろう。Moloco Adsでは厳しい基準を設けてクリエイティブ審査を行っている上、アプリパブリッシャーの設定に応じて特定のカテゴリーに当てはまる広告を配信から除外する。これにより、アプリとユーザーの信頼関係を維持し、結果的に収益の最大化も実現する流れだ。
「Moloco Adsで高価値ユーザーを獲得し、Moloco SDKでアプリの収益を最大化する。増えた収益を再投資すれば、さらなるユーザーの獲得とアプリの成長を目指すことができます。このようなエコシステムの構築をMolocoでは追求しているのです」(簡氏)
Moloco SDKを導入した結果、トリマソリティアのARPU(Average Revenue Per Useの略、ユーザーの平均単価を示す指標のこと)は向上したそうだ。北谷氏は今後の目標として「ロイヤルユーザー数の増加」を挙げる。
「先日、トリマソリティアのクリアタイムを競う世界大会を開催しました。数多くの方に参加いただけたため、今後もこのようなイベントを継続的に催し、ロイヤルユーザーを増やしたいと考えています」(北谷氏)
ポイ活“ガチ勢”向けの新たな挑戦
「トリマソリティアに続く第二・第三の関連アプリもリリースを検討中」と語る北谷氏。引き続きオーテと連携し、カジュアルゲームを中心に開発を進めている。「将来的にはシリーズ累計100万ダウンロードを目指す」とのことだ。
トリマ事業におけるジオテクノロジーズのチャレンジは、関連アプリのリリースだけにとどまらない。これまではネイティブアプリを通じてポイ活サービスを提供してきたが、2024年9月にポイントサイトをオープンした。
「今まではポイ活のライト~ミドル層に向けて、気軽に楽しめるアプリを提供してきました。ポイントサイトでは、より大きな報酬を獲得したい“ガチ勢”にも満足いただける機能や仕組み、案件を用意しています」(北谷氏)
ポイントサイトの運営にあたっては、アクティブユーザー数をKPIに設定しているという。既に多くのユーザーを抱えるアプリからサイトへ送客するとともに、SEOなどの集客施策にも注力する考えだ。
複数のポイ活サービスがしのぎを削る中、トリマは「ポイント還元率の高さ」を強みとしてきた。「ポイントサイトにおいても、競合他社より高い還元率を目指している」と北谷氏は語る。トリマの挑戦に今後も期待したい。