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Instagramが指名検索に効いていた!「なんとなく」を「確信」に変えた森塾の効果検証を紹介

検証結果:YouTubeと比較すると? Instagramが指名検索に効く理由

MarkeZine:Instagramによるサーチリフトについて、森塾ではどのような効果が可視化されたのでしょうか?

田中:まずMetaの効果測定システムを用いてInstagramの指名検索経由の問い合わせを確認したところ、Instagram広告は指名検索1件あたりの単価が他媒体と比較してもかなり安く抑えられていました。

 一般的にはYouTubeやテレビCMなどのフルスクリーン動画メディア、さらにはテレビ画面でYouTube広告を表示するコネクテッドTVのほうが、指名検索に効果的だと考えられていたのですが、Instagramにも競争力があることが確認できたという意味で朗報でした。

野嶋:Metaでの効果検証に加え、オプトの「ONE’s DataView」ビジュアルメジャー機能を使った調査も実施しました。その結果、Instagram経由の指名検索が圧倒的に多いという結果が出ています。森塾の場合、Instagramの出稿額が一定あるため、純粋な媒体比較はできないのですが、それを考慮しても「Instagramで見た」という回答が群を抜いて多かったことは注目に値すると考えています。

小橋:この発見は、今後のマーケティング戦略を考える上で重要な示唆を与えてくれました。今後さらなる深掘りを行うことで、より効果的なマーケティング施策につなげていきたいです。

MarkeZine:Instagram広告はなぜ指名検索に効果的なのでしょうか? 何か仮説はありますか?

野嶋:Instagram広告が指名検索に大きく響いた理由については、2つの仮説を持っています。1つ目は動画視聴体験による効果です。静的な広告と比べて、数十秒の動画視聴体験を提供することで、その場での行動変化には至らなくても、需要喚起やサービス認知が効果的に進むと考えられます。

 2つ目は、状況とニーズを結びつけたストーリー性のあるクリエイティブの効果です。たとえば、森塾の場合、子どもが勉強中に居眠りをしてしまうという「状況(課題・悩み)」と、楽しみながら学習効果を上げたいという保護者の「ニーズ」を効果的に結びつけるなど、広告クリエイティブでターゲットをしっかり捉えるようにしています。単なる言語的な表現だけでなく、実際の悩みのシーンを可視化することで、より深い共感を得られ、それが後の指名検索につながっているのではないでしょうか。

森塾のInstagram配信動画キャプチャ(森塾公式Instagramアカウントmorijuku)
森塾のInstagram配信動画キャプチャ(森塾公式Instagramアカウント@morijuku

「森塾」のマーケティングのネクストステップ、間接効果も含め総合的な効果検証を

MarkeZine:今後はこの取り組みをどのように発展させていきたいですか? 次の目標などを最後にお聞かせください。

小橋:マーケティング全体の話からお話しすると、間接的な効果も含めた総合的な効果検証を実施していく必要があります。これにより、それぞれの媒体がどのように貢献しているのかを正確に把握し、予算最適化を進めることが可能になるからです。その際、指名検索は一つのモノサシとして有用であると考えています。

 そしてMeta広告に関しては、さらなる細分化と最適化を目指していきたいです。現状では、コンバージョンの有無とCPAを主要な判断基準としており、クリエイティブの評価もこれらの指標に基づいて行っています。今後は、これらの直接的な指標に加えて、指名検索など間接的な効果も評価基準として取り入れていく予定です。

田中:Instagramは利用者の「好き」と「欲しい」をつくるプラットフォームです。コンバージョン=獲得だけでなく、より上流の段階、つまり潜在的な需要がある層を具体的な検討段階へと導く施策として活用いただけると思います。

 今回、指名検索につながるような形での活用事例が出てきたのは非常に有意義なことです。また、森塾の取り組みは多くの広告主企業においても参考になる事例だと思います。今後もこのような形での活用が広がっていくことを期待しています。

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この記事の著者

和泉 ゆかり(イズミ ユカリ)

 IT企業にてWebマーケティング・人事業務に従事した後、独立。現在はビジネスパーソン向けの媒体で、ライティング・編集を手がける。得意領域は、テクノロジーや広告、働き方など。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

提供:Facebook Japan G.K.

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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2025/02/19 11:00 https://markezine.jp/article/detail/47687

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