テクノロジーとコンサルティングの両方を提供する
オリーブヤングにおけるコマースメディア戦略のビジョンは「ブランドは優れた商品開発に集中し、マーケティングは我々が担う」というもの。その下で、広告企画チームは最適化されたUXと広告枠を組み合わせたプレミアム広告商品を設計。コンサルティングチームは、Meta、TikTok、Googleといったオフサイト広告のトラフィックから、Molocoのソリューションを活用した購買時のオンサイトコマースメディア広告まで、全てのユーザージャーニーをシームレスに管理し、収益成長と顧客獲得のアドバイスを提供している。キム氏は「双方が密に協力することで、在庫がわかりブランドの露出につなげられる」と話した。
「我々は単に広告枠を売っているのではありません。テクノロジーとコンサルティングの両方を提供する成長パートナーなのです」(キム氏)
現在パフォーマンスをさらに改善できるようなキャンペーン作成を進めており、2025年中にもローンチを計画している。オンラインとオフラインをシームレスに結びつける取り組みも進めているそうだ。
キム氏は、オリーブヤングの競合は他社ではなく、過去の自社だと断言した。実際、社内で「“昨日の自分と戦う”という言葉を用いている。たとえば売上なら、前年ではなく、前月のデータと比較してさらに伸ばすための戦略を磨き、打ち出しているのだ」とキム氏は説明した。このような社風も、オリーブヤングの成長の源泉といえそうだ。
最後にキム氏は「今回、コマースメディアの立ち上げと、弊社におけるコマースメディアの仕組みについて解説したが、日々チームメンバーと新しいモデルの構築を目指し、切磋琢磨している。今後も成長を続けるために、挑戦し続けていきたい」と述べ、同セッションを締めくくった。