dentsu Japanは国内グループ4社を統合し、CXM(カスタマー・エクスペリエンス・マネジメント)領域を牽引する新たなプロモーション会社を、2026年1月1日付で設立することを明らかにした。統合の対象は、電通プロモーションプラス、電通プロモーションエグゼ、電通リテールマーケティング、電通 tempoの4社であり、約1,200名の専門人材が新会社に集結する。
新会社は、プロモーション領域全体を横断的に実行する体制を構築することで、顧客体験創出から売上成果までを一貫して支援できる「創客力」を強化した統合プロモーションサービスを提供する。具体的には、AI技術を活用して企画制作力を拡張させる「オムニチャネル・プロダクション」、ショッパーや小売流通向けの知見を活かした「リテール・アクティベーション」の2つの軸を強化する方針だ。加えて、データを活用し顧客接点を深める「コネクテッド・エクスペリエンス」にも取り組み、新たな顧客体験やファンの創出を目指す。

さらに新会社は、2023年に電通グループが買収したTag社と連携。同社の世界125ヵ国での大規模なコンテンツプロダクション体制を活用する。これにより、海外拠点と連携した制作体制の強化やグローバル規模での顧客開拓を図る。また国内では、電通および電通デジタルなど他グループ各社との協業も進め、多様化するクライアントの課題や事業成長に高度に対応する体制を整える。
今回の統合は、電通プロモーションプラスを存続会社とした吸収合併方式で行われ、新会社の社名は後日決定される予定だ。
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