「ミクシィ年賀状」は、mixi内の交友関係を利用して、住所や本名やメールアドレスがわからないマイミクシィにも、日本郵便のお年玉付き年賀葉書で2009年の年賀状を郵送するサービス。年賀状のデザインは、ミクシィが用意した100種類を超えるテンプレートから選択し、簡単に作成することができる。
受け取り手には、自分のマイミクシィか、同一コミュニティの参加者から選択することができる。マイミクシィでも同一コミュニティでもない任意のユーザー に郵送することはできない。ただし、住所・氏名がわかっている相手には、直接入力により一般の年賀状サービスと同じように利用可能となっている。
年賀状の作成・郵送は、PC用の専用インターフェイスから行い、用意されたテンプレートを選択したあと、年賀の挨拶と写真を添えることができる。年賀状の差出人として「ミクシィ年賀状事務局」名義を選択することも可能なため、差出人も住所や本名も明らかにしないで年賀状を送ることもできる。
年賀状を作成すると、受け取るユーザーにはトップ画面の「お知らせ」欄で「年賀状の郵送リクエストがあります」と通知される。受け取りユーザーは郵送リクエストを承認し、年賀状の宛先を自分で入力する。このため、差出人は受け取り手の住所や氏名を知らなくても年賀状を送ることができるし、受け取り手は差出人に住所や氏名を知らせなくても年賀状を受け取ることができる。
受け付けられた年賀状はミクシィが順次作製して郵便局に投函し、受け取りユーザーが12月20日までに確認した年賀状は、日本郵便が元日に配達する期日としている12月25日までに投函される。サービス提供は2009年1月末までだが、年賀状の作成・発注は1月15日まで可能。
デザインのテンプレートには、mixi内でも人気の高いコミュニティから選ばれたキャラクターなどで、100種類以上が用意される。「機動戦士ガンダム 00」や「ひぐらしのなく頃に」といったアニメ作品や、人気イラストレーターによるオリジナルイラストのほか、ニコニコ動画などのテンプレートも用意されている。
年賀状1通あたりの価格は、標準価格で98円(年賀葉書代、印刷代、郵便代金、消費税込み)となっており、決済手段はクレジットカードのみ。またデザインにスポンサーの広告が含まれたスポンサードテンプレートは、1通あたり標準価格48円となっている。
年賀状とミクシィを組み合わせたこの新サービスの実現には、博報堂DYメディアパートナーズも参画。同社代表取締役社長の笠原健治氏は、「インターネットのコミュニケーションサービスと、1000年以上の歴史を持つ紙の年賀状の融合ということで画期的なサービス。(mixiのソーシャルネットワーキングを)リアルの場にも提供していき、コミュニケーションを進化させていきたい」と語った。同社ではこのサービスを発展させて、暑中見舞いやユーザー同士のギフトにも広げていきたいとしている。
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