(2)AIが使いやすいサイトにする
2つ目は、AIが利用しやすいサイトにすることです。今後、サイトを訪れて情報を読み取るのは人間だけでなく、AIエージェントも含まれるようになります。
その動きを示すように、Googleはサイト診断ツール「Lighthouse」に、AIエージェントがサイトを理解・操作しやすいかを測る「エージェンティックブラウジング」の監査項目を追加しました。これは、サイトがAIエージェントとのやり取りに適した構造になっているかどうかを評価するものです。
ただし、現時点ではGoogle自身も「エージェントWebの基準はまだ確立されていないため、現在の焦点は明確なランキングづけではなく、データを収集して実用的なシグナルを提供すること」だと説明しています。
つまり、現状では明確な基準がないので、過度に対応する必要はないということです。巷では既にいろいろな方法論が語られていますが、現時点でコストをかけて実装しても無駄になる可能性があります。
現時点で重要なことは、情報が構造化され、機械が正確に読み取れる状態になっているかどうかです。この点に関しては、従来のテクニカルSEOにしっかり取り組んでいれば問題ありません。
特に気を付けておきたい点は、JavaScriptに過度に依存した実装がないかです。重要な情報や操作がJavaScriptの実行を前提にしていると、エージェントがそれを実行できず、内容を読み取れない可能性があります。これは従来のテクニカルSEOでも重要な観点ですが、多くのAIクローラーがJavaScriptを実行しないこともあり、AI検索対策においては現時点で必ず確認しておきたい事項です。
まとめ
検索窓の25年ぶりの刷新は、検索が「キーワードで調べる」ものから「AIと対話し、回答を得る」ものへと変わる、大きな転換点です。その先は、AIが人間に代わって比較・検討を進め、人間は最終的な承認を担うようになるでしょう。その世界で選ばれ続けるためには、AIに正しく評価される企業であることが欠かせません。
一方、Web担当者がやるべきことは大きくは変わりません。これまで通り、自社の魅力を正確に伝え、第三者から好意的な評判を築くこと。そして、AIにも人間にも扱いやすいサイトを整えることです。
AIによる変化の波は大きく見えますが、テクノロジーの進化により、選ばれるための要素はむしろシンプルで明瞭になっているのではないかと感じます。
