「ルッキズム」の評価軸をあえて降りる強さと、「冷笑」を恐れて免罪符を求める繊細さ。いまのZ世代はどんなインサイトで動いているのでしょうか。本稿では、サイバーエージェント次世代生活研究所で若者のリアルを追う研究員・松崎瑞穂氏が、2026年上半期のトレンド37事例を分析し、最新の「4つの潮流」を紐解きます。
2026年の上半期のZ世代トレンド分析
私が所属する次世代生活研究所では、2026年1月から6月にかけて若者の間で流行した37の事例を収集し、その背景にある4つのインサイト「ダントツ個性」「浮かずにわがまま」「変則差別化」「超実感」を分析しました。
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本稿では、その中から4つの潮流「強烈な個性を示したい」「人目を気にするあまり免罪符が欲しい」「生成AIによって生まれた新しい遊び」「東南アジアという新しい発信地」に絞り、事例とともにご紹介します。
「ありのままSNS」と生成AIが同時に浸透した半年
まず、この半期のトレンドを読み解く上で押さえておきたい環境変化が2つあります。
1つ目は、「ありのままSNS」の浸透です。BeReal.やsetlogの普及により、飾らない自分を少数の友人にだけ公開する文化が定着しました。
2つ目は、生成AI利用の爆発的な増加です。当社が2026年3月に公表した調査では、生成AIの利用経験率はZ世代が世代別で最も高く8割を超え、生成AIを利用する若者の6割がAIと会話・雑談をしていました。恋愛や就活、美容、日々の悩み事にいたるまで、あらゆる場面でAIと向き合って過ごす時間が増えています。
だからこそ不特定多数に向けたSNSでは、自分を印象づけたいと考える若者が増えているのではないか、と私たちは見ています。この2つの環境変化が、以下でご紹介する事例の土台になっています。
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松崎 瑞穂(マツザキ ミズホ)
株式会社サイバーエージェント
インターネット広告事業本部 次世代生活研究所 研究員
大学卒業後、マーケティング企業にて外資系コスメブランドのデジタルマーケティング戦略の立案や、インフルエンサーマーケティングを担当。2023年よりサイバーエージェントに入社し、次世代生活研究所にてZ世代を中心とした消費者インサイト...※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です
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