潮流4.新しい発信地としての東南アジア
最後にご紹介したいのが、私自身が「今までなかった」と最も強く感じている変化です。トレンドの発信地に東南アジアが加わりました。
米・韓・中はロールモデルになりづらかった
これまで、流行のファッションはアメリカ発であればアメリカのモデルが着こなすものでした。しかし骨格や顔立ちが違いすぎて参考にしづらい。韓国のオルチャンコーデや中国のワンホンコーデも、色白・細身が前提になっており、誰でも取り入れられるものではありませんでした。憧れはあれど、ロールモデルにはなりづらかったのです。
そこに、BLACKPINKのリサやNewJeansのハニといったアーティストの人気が重なりました。これをきっかけに、Z世代が東南アジアのインフルエンサーをInstagramなどでウォッチするようになりました。厳しいルッキズムを感じさせず、特別な容姿を前提としない誰でも取り入れやすいファッションが人気の理由です。
そして、東南アジア発のファッションブランドも、日本で流行し始めています。
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今注目を集めているのは、ベトナム発の「mangata」「Ceci」「LSOUL」「DAPHALE STUDIOS」、タイ発のファストファッションブランド「GENTLE WOMAN」「TRES.」です。
日本でも、ベトナム発のファッションブランドだけを集めたポップアップストアが開催されました。またK-POPのスタイリストが、「LSOUL」を買い付けていたことで注目が集まりました。近年は、韓国のスタイリストを起点に、日本でのトレンドが生まれる流れが確立しています。これらの動きから、タイ・ベトナムからも流行が持ち込まれる流れが本格化するのではないかと見ています。
最後に、私たちが大切にしている視点をお伝えします。瞬時に消えるトレンドであっても、その根底にある「インサイト」が強ければ、形を変えて何度でも生まれてきます。下半期以降も、個別の事例を追うだけでなく、その裏にあるインサイトにご注目いただければと思います。
