野球以外の魅力でも接点を作る。データ収集の先にある「顧客理解」
━━多くのマーケターが「データを集めること」に終始しがちですが、このプロジェクトを通じて得た、データ活用における最大の教訓は何でしょうか。
田邊:野球以外の興味・関心を高めることの重要性に気づけたことです。チームが好調な時はチケットも売れやすいですが、私たちが目指すのは、お客様に行きたいと思うときに、来ていただき、心地よい来場頻度を見つけていただくことです。
そのためには、野球以外のエンタメ、たとえば飲食やグッズ、四季折々のイベント体験の質を高め、日常の中でFビレッジ・エスコンフィールドに触れていただき、「また、行きたい!」と思っていただくかが重要だと思っています。
田中:データの収集はあくまで手段であり、目的は「お客様を深く理解し、より良い体験を提供すること」です。データを分析するだけでなく、現場での空気感や定性的なご意見とを掛け合わせることで、お客様の期待を超える体験をご提供できる準備ができると思っています。
「データ×エンタメ」経済圏の未来とグローバルへの挑戦
━━最後に、広告やデータ活用の観点から、今後の展望や「次の一手」について教えてください。
田中:スポンサー企業様とのデータ連携によるシナジー創出です。たとえば、サツドラ(サッポロドラッグストアー)様との連携では、ファイターズ勝利の翌日に「EZOポイント10倍」のクーポンをアプリに配信しています。
このように、私たちのプラットフォームを通じてスポンサー企業様のユーザー獲得に貢献しつつ、私たちも新たな顧客接点を得る「リテールメディア」的な展開をさらに広げていきたいです。
田邊:日本全体の人口が減少していく中、北海道というエリアの特性を最大限に活かす必要があります。インバウンドを含めた世界80億人のグローバルマーケットに切り込み、北海道をベースに元気に活動する企業様とタッグを組みたいですね。
日本だけでなく、世界中から「楽しく過ごせる街」として選ばれる世界観を、パートナー企業の皆様と共に作っていきたいと考えています。
