10月2日(金)に秋葉原コンベンションホール開催された「MarkeZine Day 2009」。AとBの2会場で、インターネットマーケティングに関する最新のノウハウや事例などを解説する計16のセッションが行われた。A会場のトップバッターは、コミュニケーションサイトTwitterについて講演したメディアジャーナリストの津田大介氏。Twitterを利用して実況する報道手法(通称「tsudaル」)を広めた津田氏だけに、大勢の受講者が集まった。【バックナンバー】
キャズムを超えたTwitterの特徴とは
Twitterは、140文字以内の短い文章をウェブ上に投稿してコミュニケーションするサイトで、今年に入ってから日本でも利用者が増えている。津田氏は、自身がマーケティング専門家ではないものの、Twitterの利用をはじめた2007年4月以来のヘビーユーザーであり、その視点からTwitterのマーケティング活用について考えたと切り出した。なお、津田氏のTwitterアカウントは「tsuda」で、同氏の発言は、1万4,000を超えるTwitterユーザーに注目(フォロー)されている。

全世界でおよそ6,700万人以上が利用していると言われるTwitterの月間PVは、米ComScoreの最新データによると41億ほど。「日本のユーザー数は公表されていないので推測となりますが、昨今のユーザー数の伸びを考えると100万人近くいるのではないでしょうか」(津田氏)と語り、1,000万以上のユーザー数を誇るmixiと比べるとまだ少ないが、“キャズム”を超え(一般層に受け入れられ)つつあるとした。Twitterが広まっている要因について津田氏は、“リアルタイム性”“強い伝播力”“オープン性”“独特のゆるい空気感”“使い方の自由度が高い”“属人性が強い”と、独自に分析した6つの特徴を挙げ、それぞれについて解説をした。
リアルタイム性~強力な一次情報メディア
“リアルタイム性”について津田氏は、「Twitterにアクセスすると『いまなにしてる?』と問いかけがあり、140文字以内で答えるというのが基本的な仕組みです。この『問いかけに答える』という形式はうまくできていて、現実のニュースと紐づくことでリアルタイム性の強い情報が集まるきっかけとなります。Twitterユーザーには、いわゆるテレビのテロップ報道よりも早く社会の新しい事象を知ったという方が多いと思います。僕自身もTwitterを見ていて突然誰かの訃報や地震といったリアルタイムな情報を得ます」と語った。
また、津田氏はリアルタイム検索の有用性についても強調した。「Googleの場合、ページランクというルールに従って検索結果が表示されますが、Twitterの場合は重み付けをせず時系列で検索結果が表示されます。例えば、酒井法子さんが逮捕された時、ニュース報道された後にそれに対するダイレクトな反応が100件~200件も見られました。このリアルタイム性はマーケティングにおいても重要になってくると思います」。
強い伝播力~放送メディアに匹敵するブロードキャスト力
続いての特徴である“強い伝播力”について津田氏は「Twitterは放送メディアに匹敵するブロードキャスト力があると思う」と語った。「インターネットの場合、数百万人が集中してアクセスすると大抵のサーバーは落ちますし、動画も同時に視聴できる人数は限られてしまいます。つまりネット上では、ある情報を数秒、数分単位で大量の人に伝えるということが、効率的な意味を考えても難しかったのですがTwitterはある種そういったことを実現しています」。
さらに「特定の情報を分類するためのハッシュタグ(#タグ)や、他人のつぶやきを自分のつぶやきとして再発信するReTweetという仕組みもあります。ReTweetの仕組みができたことによって、伝播力がより強くなってきました。例えば、僕が何かつぶやくと、それが1万4,000人のフォロワーにブロードキャストされるわけです。ただ、僕をフォローしていない人にもそれが興味深い面白い内容であれば、ユーザー間でReTweetを重ねていく形で情報が広がっていきます」と解説。興味を集める情報ほどさらに伝播していく仕組みがあることを説明した。
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森 英信(モリ ヒデノブ)
就職情報誌やMac雑誌の編集業務、モバイルコンテンツ制作会社勤務を経て、2005年に編集プロダクション業務やWebシステム開発事業を展開する会社・アンジーを創業。編集プロダクション業務においては、IT・HR関連の事例取材に加え、英語での海外スタートアップ取材などを手がける。独自開発のAI文字起こし・翻訳ツールなど...
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