技術要因をクリアした後に待ち受ける競争、“視線の奪い合い”
前編では、検索結果画面上でのユーザーの行動を「技術要因」「視覚要因」「心理要因」の3段階に分けて考えた。その上で、1段階目の「技術要因」をクリアする施策について解説を行った。
前編の内容を考慮してタイトル・説明文を作成することで、アピールしたい訴求ポイントやキャッチフレーズが検索結果画面上に表示されやすくなったはずである。
この技術要因をクリアしたうえで、2段階目に考慮しなければならないのは、ユーザーの視線をいかに奪うか(視覚要因)である。検索結果画面という戦場では、ユーザーの視線の奪い合いが行われているのだ。
オフラインで消費者の視線を奪って成功した例としては、サントリーの緑茶「伊右衛門」や、フォレスト出版のビジネス書などが挙げられる。「伊右衛門」の500mlペットボトルは、他の商品と違う形状にして差別化し、店頭の陳列棚の上で注目を集め、売り上げを伸ばした。
また、フォレスト出版のビジネス書は、表紙に派手な“蛍光色”を使用した。ビジネス書としては文字どおり異色だったため、書店のビジネス書コーナーを訪れた消費者の視線を集め、売り上げを伸ばしている。
しかしながら、検索結果画面ではすべてのWebサイトが平等に同じ形式で表示される。タイトル部分はアンダーライン付きの青、説明文の部分は黒、URLの部分は緑、訪問済みのWebページはアンダーライン付きの紫、という制約条件が存在する。そのため、上記のオフラインの例のように、形状や色を変えることで他のWebサイトと差別化することは不可能である。
従って、これらの制約条件をふまえた上でユーザーの視線を奪うタイトル・説明文を作成しなければならない。そのために必要な要素は、次の4つである。
【注】前編の詳細は、集客方法で競合に差をつける! SEOのタイトル・説明文で考慮すべき3つのポイントでご確認ください。