扱う商材で、アクセス解析結果の捉え方は異なる
さていかがでしたでしょうか。私が毎日チェックしているのは以上です。繰り返しますと、以下の4点です。
- 参照ソース
- キーワード全体のコンバージョン
- タイトル別のコンテンツ
- 閲覧時間
また、広告を出稿した直後などは、広告に関する項目も毎日見るようにしています。さらに、Webデザイナーの人などは、訪問者のブラウザのバージョンなども見ておくといいかもしれません。
なお、ここで強調しておきたいのは、Google Analyticsのアクセス解析結果は「サイトの現状を知らせてくれるだけ」ということです。結果が期待にそぐわなかったからといって、サイトを直してくれたりはしませんので、ただ眺めているだけでは意味がありません。だから、
「参照ソースに出てきたサイトは実際にアクセスしてみる」
「キーワード全体のコンバージョンに出てきたキーワードは、実際に自分で検索してみて何位に表示されるか確認する」
など、自分で行動してみる必要があります。そうすることで、初めてサイトをどう改善していくべきか、対策が見えてくるのです。
また、アクセス解析の結果だけを見ると、多くの中小企業サイトの場合(もちろん御苑塾もそうです)運営者の望むような数字はなかなか出ないのが現実です。でも、うまくいっていなくても「何がうまくいっていないのか」「どのようにうまくいっていないのか」を知ることが大切。人間の病気も「早期発見」であればあるほど、治療は易しくなりますからね。
ところで、数字が悪いからといって、収益が出ていないかというと、それはまた別の話になります。ちなみに御苑塾の場合、さすがに「儲かってます」とは堂々と言える状態ではありませんが、セミナーの売上げでサイト運営にまつわる各種コストは十分カバーできています。閲覧開始から10秒以内に帰ってしまうユーザーがあれだけいるにも関わらずです(笑)。
つまり、ビジネスモデルや扱う商品によって、アクセス解析の結果をどうとらえるかも変わってくるのです。極端な例を挙げれば、単価の小さい雑貨を売るサイトはどんどんアクセスを集めてどんどん売らないといけませんが、不動産など高額な商品を売るサイトでは月に1件売れれば十分ということもあります。両社がとるべき戦略は全く異なり、後者の場合はアクセスが少なかろうと滞在時間が短かろうと、月に1人買ってくれる人さえいれば万事OKということになりますよね。いやあアクセス解析は奥が深い!
さて、あなたのサイトはどうですか? 早速今日から、Google Analyticsでアクセス解析を始めて、サイトの健康状態を調べてあげてください。
次回は、これも便利に使える「目標の設定」について解説します。お楽しみに。
