アクセス解析は、Webサイトの健康診断
実際にWebマスターをされている方ならご存知だと思いますが、どこかに広告を出したりなど、運営者側から積極的に宣伝活動をしない限り、連日のアクセス数が急激に上下することはほとんどありません。だから、突発的にアクセス数が上がったり下がったりしているときは、多くの場合、自分の知らないどこかで何かが起きているということになります。
たとえば、私の知人が運営するECサイトで「ある日、急激に注文が増えた」ということありました。アクセス解析結果を見てみたところ、とあるブログ経由のアクセスが急激に伸びていたのです。調べてみたら、そのブログは某有名ブログで、商品の購入レポートをしてくれていたのだとか。素晴らしいですね。ちなみに、弊社サイト「御苑塾」も、本連載の第1回の原稿を公開後、いきなりアクセスが伸びました(笑)。感謝!
さて、気をつけなければならないのは、アクセス数が上がったからといっていいことばかりではないことです。たとえば、どこか有名なサイトで悪評とともに自社サイトへのリンクが貼ってあったとしたら、もちろんアクセスは急激に伸びます。ただ、それが何らかの購入などに結びつくことはないでしょう。それがもし根も葉もない誹謗中傷であったとしたら、削除依頼をするなどして対処しなければなりません。
そういったWebサイトの「健康状態」をGoogle Analyticsを使って調べるわけです。第1回でも触れましたが、私は個人的に、Webマスターは毎日アクセス解析をチェックすべきだと思っています。
とはいえ、Google Analyticsの解析項目は非常に多いので、全部を見るのは大変ですし、また、その必要もありません。では、具体的にはどの項目を見ればいいのか。次のページから、実際の画面を用いて、毎日チェックしておきたい項目を解説していきます。
Google Analyticsはページの左に並んでいるメニューから見たい解析項目を選択すると、右側に内容が表示されるというレイアウト構成になっています。解析結果の多くはグラフ表示もされるので視覚的にわかりやすくなっており、とてもステキです。では早速、「御苑塾」の実際のアクセス解析結果を用いて、できれば毎日見ておきたい解析結果を紹介していきます。