CMOに必要な3つのスキル
顧客を中心に据えてビジネスを最適化するためには、マーケティング活動と企業経営を統合していくこと、マーケティングの方向性や部門間活動に会社としての一貫性を持たせていくことがCMOに求められているのだという。
つまり、企業として顧客と触れ合う接点での活動を把握して経営陣にフィードバックし、次に経営陣の意志をマーケティング活動に反映していくというマーケティングと企業経営を結び付ける役割。さらには社員1人1人が顧客と接する際にどのようなコミュニケーションを取るべきか、営業・IT・カスタマーサポートといった各部署の目指す方向を定めて一貫性を持たせる役割がCMOに任されてくるのだとか。
そいうした背景から、CMOには次の3つの知識・スキルが必要とされるという。
顧客接点のデータポイントの理解
まず1つ目は、顧客接点のデータポイントの理解。オンライン・オフラインでどのようなデータが存在していて、企業経営に活かすにはどのようにオン・オフのデータを統合していけばよいのか。企業経営とマーケティング活動を融合させていく戦略を立てる能力だ。
見える化と効率化を進める力
次に必要とされるのは、見える化と効率化を進める力。顧客接点でさまざまな活動が行われる中で、すべての活動の現状を把握し、ビジネスの最適化を推し進めていくために全体を見える化して、最適化策を打ち出していく力が必要になる。
データを一元管理し指標化する能力
大山氏から最後に挙げられた能力は、一元管理して指標化する能力。データを一元管理する目的は状況を把握しやすくすること。そこでそれぞれの活動で重要業績評価指標(KPI)を設定し、企業として目指すゴールに対して、それぞれの活動がどの程度ゴールに近づけているのかとKPIで一目で分かるようにすることがCMOに求められているとした。
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