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サイト解析なくしてビジネスの成長なし
ビジネスイノベーター、ライフネット生命保険のAdobe SiteCatalyst活用術

ネット生保ならではの自動査定の可能性も

 最後に、今後試していきたい点について聞くと、ライフネット生命保険らしい課題の解決ができないかと模索しているようだ。

 ネット上で生命保険を扱う保険会社にとって、永遠のテーマとなるのは「間違った内容で入ってくる訪問者を防止すること」。本当に本人が入力しているか、病気をしているか否か、顔が見えない弊害で真実が見えにくい。確かにこの点はリスクと認識しつつも、堀江氏はこれを逆手にとった前向きな将来像を描く。

 「通常は紙で申込を受け付けているかと思いますが、当然、紙では行動を解析できない。しかし、ネットの場合は、申込書入力時の入力データも把握できる。例えば、間違いを見つける“キラー質問”を作れば、間違う人がどのような行動を取るのか、データが取れる。そうした情報が継続的に取れれば、一定のパターンが見つかるかもしれない。そういった、査定方法を構築し、ブラッシュアップしていけば、先々は自動査定システムを構築できる可能性がある。」

将来的にはテレビCMの効果もガラス張りに

 一方、テレビCMを利用した際の効果検証も大きな課題だ。

 アクセス解析ツールを活用すれば、どのサイトからどんな人が来ているのか、おおよそは分かるが、テレビCMで認知した場合、それがテレビCMを見て来た人なのかが、データ上でははっきりと分からない。

 こうしたテレビCMへの施策としては、現状、地域別にIPが取れているため、実際にコンバージョンした特定の都道府県に当てはめ、データ解析を行っているようだ。今後、ネット企業のテレビCM活用は増えてくるだろう。こういった場面での解析手法の進化が求められてきそうだ。

 ライフネット生命保険は「ネットで保険」という革新的なビジネスモデル定着に挑むべく、少数精鋭で最大効果を目指し、パートナー企業とも協力しながら新たなるアクセス解析ツールと共に歩み続ける。

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この記事の著者

高澤 里美(タカサワ サトミ)

外資系IT調査会社での調査・分析、半導体産業新聞記者などIT関連分野で幅広く十数年の経験を積んだ後、フリーライターとして始動。IT分野を中心に、各種執筆活動を継続中。最近では、各種記事・原稿執筆に加え、IT関連企業各社のプレスリリース、ニュースレター、広報誌なども手掛ける。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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MarkeZine(マーケジン)
2011/04/14 17:26 https://markezine.jp/article/detail/12256

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