グーグルのアルゴリズム変更
2011年1月末ごろから、グーグルの異様な順位変動が続いています。「ファーマー・アップデート」「パンダ・アルゴリズム・アップデート」などとニックネームがついています。
グーグルのアルゴリズム変更のベースは、質の低いサイトやページが検索にかかりにくくすることのようです。「質の低い」という文学的レトリックですが、コンテンツのオリジナル性やボリュームなどが十分ではないということです。
具体的には、ヘッダーやフッター、サイドバーなどを切り離してつまり本来のコンテンツのパートを見て、ある程度は機械的に、他のサイトやページから引っ張ってきたと思われるようなテキストが多く発見された場合、インデックス削除やSEOスコアダウンされています。
リンク元にも注意
このMarkeZineの読者層は、上述のようなスパム、ブラックハット、邪悪なSEOには手を染めていないでしょうし、そもそも商用サイトとしてオリジナル性やボリュームが乏しいということはありえないはずです。
まあ、すばらしい競合をうらやんでソースを盗用する例はあるのですが…。
問題は、順位アップのために外部リンクを手当てしている場合です。自作自演でも、外部委託でも、リンク元が「質の低い」サイトやページになっている可能性は高いでしょう。いかがわしい有料リンクは、相当あぶないです。
本末転倒していくのですが、グーグルでリアルに対策していくならば、リンク元さえもクオリティを追求しなければなりません。結局、スパムやブラックハットはもとより、SEOそのものさえ無力化していくことが、グーグルの最終目標なのでしょう。
持続可能なSEO
しかも、今回のアルゴリズム変更も、一回こっきりではないでしょう。これからもグーグルなりに検索の品質改善をやり続けるわけです。ということは、われわれのホームページも、ずっと順位変動のリスクを織り込まなければならないということでもあります。
かならず、順位変動は起こる!
変動にさらされないまともなSEOに集中し、うかつなことには手を出さないということです。特に、質の悪いバックリンクをかかえてしまうと、リンクを受けているサイトの価値そのものが下がってしまい、大胆に言えばブラックリストに記載されて、順位ダウンの後に悪質リンクを削除しても、リカバリーは難しい可能性もあるということです。
また、SEOをやらなければペナルティのリスクは軽減しますが、まともなSEOに励んだ競合はぐいぐい上がっていきますから、これまた相対的な順位ダウンのリスクはむしろ増えるということにもなってしまいます。
では、何をすればいいのでしょうか?