クリエイティブ最適化における6つのポイント
次に、申し込みフォーム。スマートフォンでの文字入力はPCよりも確実に遅くなるので、入力項目の明確化や入力サポートがユーザーの使いやすさをぐっと向上させる。
3つ目の配信面&サイズについて、「どこに配信するのかが一番の運用変数になってくる」と竹林氏は指摘する。「今はほとんどの事業者で配信面を選べますが、PVがさほどでもないメディアが多いため、いきなり絞り込むとわずかな効果しか上がりません。まずは、ターゲットがある程度いることが分かるカテゴリを大まかに選んで配信し、その結果から絞っていくことを勧めています。また、サイズはメディアによって異なるので、汎用性のある3パターンほどは用意しておく必要があります」
4つ目のクリエイティブについては、AMoAdが蓄積したかなり細かい定石がある。バナー広告のクリエイティブには、(1)メインアイキャッチ、(2)色・フォント、(3)訴求軸(半額、○割引など)、(4)メインコピー、(5)ターゲット、(6)クリックボタン、の主に6つの要素がある。
まず(1)と(2)で、掲載面で埋もれないように。例えばAMoAdのネットワークならブログ記事など白っぽい背景のサイトに配信されることが多いので、色は原色のほうが好ましく、サイズによる表現の良し悪しも考慮する。次に(3)~(5)を工夫し、「自分の商品」だと思ってもらえるように。そして(1)、(4)、(6)によって効率よく見込み顧客を誘導する構成を立てる。
また、(6)クリックボタンは、人が広告を左から右に見ていくことが多い点から、AMoAdでは必ず右に配置しているという。このような細かい点の積み重ねにより、クリエイティブが最適化されていく。
クリエイティブを工夫して“CTVR”を引き上げる
「ここで挙げたクリエイティブの要素は、それぞれCTR、CVRに関わります。これらをまとめて、造語ですが“CTVR”を上げることで、結果的にCPCを安く出稿できます。ただし、言葉や色使い、あるいは文字をワープロ文字にするか手書き文字にするかなど、クリエイティブについては変数が非常に多く、メディアによっても反応が違うので、検証をぜひ毎週行える体制を整えることを勧めます」
そして最適化すべき最後のポイント、ターゲティング手法について。前述のように、AMoAdでは最初から配信面を絞り込みすぎないようにしながら、大型メディアから提供されるデモグラフィックターゲティングを実装し、男女や年齢などで配信し分けることができる。また、時間帯や曜日別の配信、リターゲティングによりコンバージョンした人には配信しない設定にするなどの工夫も有効だ。
以上、5項目の最適化を図るのが、アドネットワークの運用を効率化する策である。竹林氏は、「配信面、クリエイティブ、ターゲティングの組み合わせをどこまでやりきれるか。それが限られた予算で最大限の効果を上げるポイントになります」と話す。
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