潜在顧客層の発見がYahoo! DMPの強み
MZ:結果はお話しいただいた通り、目に見える成果だったと思いますが、いかがですか?
青山:まさに期待通りの結果が出て驚きました。同時に、これを第一弾として、データをどう活用していくかをもっと探っていきたいと改めて思いましたね。
石井:データを活用すれば潜在顧客層に効率的にアプローチできるだろう、というのは皆さん想像していると思いますが、なかなか実現していません。今回は、それを事例で証明することが目的だったので、しっかり数値を得られたことは大きな収穫でした。潜在顧客層をどう探し出すかにわれわれのYahoo! DMPの強みがあるので、その実証としては十分だったと思います。今後は、例えば優良顧客層という定義自体をさらに精度高くしていくことなども可能だと思います。
MZ:ヤフーとタッグを組まれたことに関しては、青山さんはどうお感じでしょうか?
青山:圧倒的なデータの量と質、そして本気でデータマーケティングを推進する気合いを最近のお取り組みからも感じていましたが、実際に進めてみると技術面含めて全体的にサポートいただける体制が整っていました。当社に寄り添ってやってくださったのが非常にありがたかったですね。
石井:当社では今回のような実験に限らず、仕様書を単に売るようなサービス提供はしませんので、どんなプロダクトでもサポート体制を万全にしています。必要に応じてデータの専門人材を擁する関連企業、Qubitalデータサイエンスとの連携もできます。
データドリブンマーケティングをさらに加速
MZ:これからYahoo! DMPの導入企業が増えていくと思いますが、こちらは利用自体は無料なんですよね。
石井:ええ。オープンなプラットフォームにしていきたいので、現在使われているツールを柔軟につなぎこんで展開できればと。ただ、もちろん無条件でつなぐわけではないので、リスクを担保しながら進めていきます。
MZ:そういうオープンなスタンスだと、企業としてもやりやすいですね。今回の件について社内からの反響と、今後の展望をお教えください。
青山:しっかり数値でポジティブな結果が得られたので、データドリブンマーケティングをさらに推進する方向にアクセルを踏めたと思います。今回は優良会員の獲得での活用でしたが、今後は既存会員の活性化や掘り起こしへも展開し、データ活用したマーケティングにおいて圧倒的なスピードで実績をつくるつもりです。
石井:当社としても、ひとつ事例ができたことは次へつながる大きな一歩になりました。CRMやメール配信など、広告以外のマーケティングチャネルへも今後Yahoo! DMPとどんどん接続していくので、そうした既存顧客層への深耕の部分でも事例をつくっていきたいと考えています。
【参考】Yahoo! DMP