クラウド基盤になることで受ける恩恵の数々
ここまで「Azure Machine Learning」のメリットを聞いてきたが、Azureのクラウド基盤としてのメリットはどういったところだろうか。両者にたずねたところ、複数サイトの運営をする際に役立っている点が多いという。
「通常、ひとつのサイトのためにサーバーを用意して環境を整えてしまうと、他に転用がきかなくなってしまいます。しかし、Azureを活用することで、新しいメディアを立ち上げる際にも、わざわざ新たに専用の環境を構築する必要がなくなり、少しの設定変更だけで対応可能になるところが魅力ですね」(奥沢氏)
「容量の不足や、パフォーマンスの低下が起きた際に、管理画面からクリックひとつで柔軟に対応ができるので、トラフィックが急増したときにも、非常に役立っています。これまではサーバーを物理的に増強するか、サーバーに張り付いて異常が起きたら再起動するくらいしか対処法がなかったので、クラウドになってからの安心感は大きいです」(佐々氏)
不慣れな企業でも簡単に実装
クラウド基盤を社内に構築する際、導入に対する工数も気になるところ。Azureの導入にあたり、技術的に苦戦したことはないのだろうか。
「私も含め社内のメンバーの利用しているプログラミング言語が違うこともあり、移行する際に多少苦労したことはありました。しかし、慣れない環境でも比較的すぐ導入に持っていくことが出来たと思います。また、これまで何かマーケティング施策を試す場合、サーバーの調達など事前の準備が大変だったのですが、全てクラウド上で行えるため、導入工数の削減と作業効率の向上に繋がりましたね」(佐々氏)
クラウド基盤を導入するメリットは、工数削減だけではない。1つのプラットフォームで機能が充実している点も大きかったという。
「例えば汎用ツールを使う場合、レコメンデーションや広告の最適化など、機能によってツールを使い分ける必要があります。それが複数サイトにまたがれば、使い分けがさらに難しくなってきます。もちろん、1つのサービスに対し1つの施策をとことん追求するのであれば、1つの汎用ツールを使いこなすことで解決できるかもしれません。
ただ多くの場合、カスタマイズの難しい汎用ツールで100点満点の成果をあげることは、難しいのではないでしょうか。Azureには機能がそろっていることで、自社向けに最適化でき、各社の目的に合わせた最適解を導き出せるところに優位性があると思っています」(奥沢氏)
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