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ソーシャルを“科学”し、拡散する方法論を確立 「BuzzFeed Japan」とネイティブ広告の展開

ネイティブ広告でも編集記事と同等の価値化を狙う

MZ:ネイティブ広告についてもう少しうかがいたいのですが、先ほどのバズを狙えるコンテンツの方程式で、ネイティブ広告も展開しているのでしょうか?

水上:はい。そこが強みであり、日本企業が最初は戸惑う点かもしれません。企業が伝えたいことを記事化するのではなく、あくまで「シェアされる価値のある内容は何か」を起点に、編集記事と同じくらいのバリューがあるものにすることを本気で目指しているので。でも、結果的にブランドメッセージもシェアされるほうがいい。それを証明していきたいと思っています。

 今までの「いかに自社ドメインに人を連れてくるか」という発想も、転換する必要があるでしょうね。BuzzFeedでは、読者にソーシャル上で見てもらうことが重要であり、無理に自社サイトへ誘導することではない。また、BuzzFeedからの全ての広告やスポンサードコンテンツにおいては、読者を困惑させないようはっきりと「スポンサード」とわかるように表示をしています。

MZ:このネイティブ広告は、合弁会社ではなくヤフー内の水上さんのチームで扱われるのですか?

水上:その予定です。ただ、ヤフーとしては、クライアントへの提案の選択肢が増えたという位置づけです。企業の課題解決のためのマーケティングプランに、BuzzFeedのネイティブ広告が適していれば積極的に立案していきます。自然に広まるコンテンツ拡散という手法を、新たに取り入れたと考えていただければと思います。

2016年が「コンテンツマーケティング元年」と言われるように

MZ:冒頭で、ストレートニュースにも力を入れているというお話がありました。バイラルメディアとジャーナリズムの組み合わせは、少し意外な感もあります。

水上:そうかもしれませんね。BuzzFeedは、信頼される、楽しい、そしてシェアされるメディアであることを目指しています。また、ロサンゼルスにBuzzFeed Motion Picturesがあり、映像分野にも注力しています。

MZ:米国と日本では、バイラルするコンテンツの傾向も少し違うでしょうし、これからノウハウを蓄積されてヒットが生まれるのが楽しみですね。今後への展望と期待をお聞かせいただけますか?

水上:そうですね。今後は日本でもノウハウを蓄積し、展開していきます。代表取締役社長の上野正博(2016年4月就任)と古田大輔創刊編集長の下、スタッフも増強しており、非常に楽しみです。

 その中でヤフーとしては、ネイティブ広告市場の形成に注力していきます。「BuzzFeed Japan」を通してコンテンツ中心のマーケティング手法を確立し、「2016年がコンテンツマーケティング元年だった」と言われるようにしたいですね。

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この記事の著者

押久保 剛(編集部)(オシクボ タケシ)

メディア編集部門 執行役員 / 統括編集長

立教大学社会学部社会学科を卒業後、2002年に翔泳社へ入社。広告営業、書籍編集・制作を経て、2006年スタートの『MarkeZine(マーケジン)』立ち上げに参画。2011年4月にMarkeZineの3代目編集長、2019年4月よりメディア部門 メディア編集部...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

高島 知子(タカシマ トモコ)

 フリー編集者・ライター。主にビジネス系で活動(仕事をWEBにまとめています、詳細はこちらから)。関心領域は企業のコミュニケーション活動、個人の働き方など。

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【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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2016/05/31 13:08 https://markezine.jp/article/detail/23635

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