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MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

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LINE、カヤック、パルコが語る「アドではない、消費者とのコミュニケーションの新しいカタチ」の作り方

「0.3秒で理解できるアイディア」で巻き込んでいく

島袋氏:事業者側から見ると、先ほど出た「コンテンツありきの広告」の了承ラインをどこに設定するかが重要だと思います。そのため社内で多くの人を巻き込み、一丸となって取り組む必要性も感じます。そこでネックとなるのは、「社内をどう巻き込めばいいのかがわからない」ことです。カヤックでは、こうした事業者側の課題をどのように解決するのでしょうか。

岩田氏:カヤックに期待されているのは、新しい技術やそれを使った実装力です。そこでアイディアを出すとき、“あるある”感に代表されるようなユーザー視点のコンテクストを考えて企画を出すようにしています。

 それを裏打ちするのは、「量が質を生むブレスト」「圧倒的なわかりやすさ」「事業部の平均年齢28歳」という特徴です。とにかく毎日のようにブレストを繰り返してアイディアを出す文化がありますし、企画についても「誰が見ても0.3秒で理解できる」を意識して考えています。

 同時に、企画を考える私の事業部では、ターゲット層となる20代後半のユーザー視点を忘れないように、事業部の平均年齢を30歳未満とするようにしています。谷口さんのお話にあったようにユーザーは賢いので、下手なものは作れません。こうして、わかりやすさとアイディアにより、関係者を巻き込んでいく形を取っています。

島袋氏:クライアントが納得する企画を作るための工夫を感じます。まずは周囲をうならせ、巻き込んでいくのですね。

今後はマンガや長尺動画が来る?

島袋氏:最後に、みなさんが目指す方向やゴール、あるいはコンテンツマーケティングの今後を伺えればと思います。

岩田氏:よく言われることですが、生活者の可処分時間をどこに割いてもらうのか、競争が熾烈になっています。どんなに優れたコンテンツであっても、限られた時間の中でターゲット層がそれを視聴してくれるとは限りません。ゲームやSNSなど、楽しいことはたくさんあるのですから。

 とすると、競争相手はライバル企業のコンテンツではなく、それこそゲームアプリやコミュニケーションツール、SNSになるでしょう。そんな中、楽しんでもらうコンテンツとして、先ほど谷口さんが紹介したマンガという手法も一つ、重要になると思います。

谷口氏:コンテンツの最初のフックは「瞬間」ですが、ネットの映像コンテンツは、今後ますます長尺化していくと考えています。短尺化すると、最終的にはバナーに行き着いてしまう。大河ドラマとは言わないまでも、これからは見ごたえのある長尺の映像コンテンツが登場してくると思います。

島袋氏:しっかりと時間を取って見てもらえる動画コンテンツはキーワードかもしれませんね。また、今日の話を伺って、マンガの威力に打たれました(笑)。動画元年とは言われていますが、まずはマンガで瞬発力のあるコンテンツを考えるというのも賢い手だと思います。本日はありがとうございました。

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この記事の著者

岩崎 史絵(イワサキ シエ)

リックテレコム、アットマーク・アイティ(現ITmedia)の編集記者を経てフリーに。最近はマーケティング分野の取材・執筆のほか、一般企業のオウンドメディア企画・編集やPR/広報支援なども行っている。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2016/04/05 10:00 https://markezine.jp/article/detail/24143

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