PVは想定の1.5倍、CTRも7.9%
MZ:施策の結果はいかがでしたか。
塩谷:コラボのセットに関しては今回も想定を上回るスピードで完売に至りました。
MZ:実売に関しては、目標よりも早く完売できたということですね。LINE NEWS単体での効果はありましたか。
塩谷:LINE NEWSで出稿した記事広告のPVは想定値の1.5倍、CTRも7.9%と非常にいい数字で、当時、媒体の中でも過去最高の結果だったとLINEの担当者さんから聞いています。
また、弊社のようなリアル店舗を持つ企業がデジタル上で施策を行うと、実際にリアル店舗での購買に繋がったかどうかが把握しにくい。そこで2つの中間指標を今回、設定しました。
1つは、LINE NEWSの記事広告からキャンペーン用のLPへ遷移した新規ユーザーの割合です。これは約75%というとても高い数字で、多くの新規ユーザーを呼び込むことができました。
もう1つ、弊社では「興味数」という独自の指標を設定しています。この指標では、ユーザーのスクロール量を計測し、設定した位置までスクロールしているかを測っています。その結果、20%の人は指定の位置まで画面をスクロールしていて、弊社のキャンペーンに興味を持たれたユーザーが多かったと考えています。
MZ:中間指標を設けた上で効果が高いのは、今後利用する上でも良い判断材料になりますね。
塩谷:中間指標を設定しないと、クリック数やCPCで判断せざるを得ず、実際には直帰率が高かったりするケースも出てきます。ただ、LINE NEWSは中間指標もクリアし、同時期に行った他の広告媒体に比べても評価できる数字でした。
今後は他キャンペーンへの展開も
MZ:最後に今後の展望について教えてください。
塩谷:過去に3回ほどスポンサードスタンプには取り組んでいるのですが、LINEでの広告出稿というのはこれまであまり着手していませんでした。今回の取り組みを経て、今後はLINEで広告出稿することを都度検討していければと思っています。
なぜなら、LINEの提供する広告枠がユーザビリティを配慮した上で設計されており、広告主にとっても掲載価値の高い媒体だと今回の施策でわかったからです。また、6月から運用型広告のプラットフォームもリリースされたので、さらに活用は進むと思います。
MZ:LINE NEWSに関してはいかがですか。
塩谷:今回のキャンペーンはムーミンのコンテンツ力もあって良い結果になった側面もあると思います。改めて、新商品発表などのキャンペーン時に広告出稿を行い、効果を検証したいです。そして今回、同時に他のニュースメディアへは出稿しなかったので、他の媒体との比較も行っていきたいと考えています。