ヤフーが整備したコンテンツを届けるための枠とは
3社が共通して挙げた「コンテンツをどう届けるか」という課題。この課題解決に役立ったのは、「Yahoo!コンテンツディスカバリー」とヤフーの「インフィード広告」だった。
Yahoo!コンテンツディスカバリーは、ヤフー内の記事を読了したユーザーに表示されるレコメンドモジュールに、関連リンクを掲載できるもの。
類似ユーザーや情報の鮮度など、100以上の要素を組み合わせて最適なコンテンツを表示することができるだけでなく、記事の読了後にユーザーと接触するため、情報感度が高いユーザーにアプローチできるという特徴を持つ。
一方、ヤフーのインフィード広告は、スマートフォン向けに最適化されたYahoo! JAPANのトップページをはじめ、タイムライン型のページに特化して配信が行える。そのため、ユーザーにストレスを与えずに情報を届けることができるほか、ターゲティング設定も細かく行えるので、コンテンツを見てもらいたいユーザーへ絞って配信できる(インフィード広告についての詳細はこちら)。
このコンテンツを届けることに強みを持つ2つのソリューションへのニーズは急増している、と代理店として同ソリューションを提供している佐久間氏はいう。
「これまでは、潜在顧客へコンテンツを届ける手段が少ない上に、コンテンツのレコメンドに関しても精度の高いサービスがあまりありませんでした。しかし、Yahoo!コンテンツディスカバリーとインフィード広告の活用で、ユーザーインサイトに合わせてコンテンツを適切に届けられるようになり、認知から購買までの効率的なWEBマーケティングが実現できるようになりました」(佐久間氏)
LPをプッシュしないコンテンツで展開
では、実際にアンファーではどのような施策を行ったのだろうか。同社で広告・宣伝の戦略を練る廣田氏と三山氏は、購買重視のLPから、情報が伝わる記事コンテンツに近いLPをリンク先とすることで、商品や企業への理解を深めてもらうことに重きを置いた。
「単に“にぎわっている企業だよね”ではなく、“熱心に研究開発している企業なのだ”ということを知っていただければ、商品にも興味を持っていただけると思いました」(廣田氏)
「情報過多のこの時代、スカルプシャンプー市場には36ものブランドがあるといわれています。その皆が似たり寄ったりのことをアピールする中で、ユーザーは正しい情報を選ばなければなりません。その手助けを、従来のプッシュ型ではないスタイルで行いたかった」(三山氏)
そして佐久間氏は、そのコンテンツを適切なユーザーに届けることを目指し、Yahoo!コンテンツディスカバリーとヤフーのインフィード広告を出稿先として提案。記事コンテンツを届け、理解してもらうための広告出稿が行われた。