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いまさら聞けないデジタル広告のトリセツ

デジタル広告のキソ 「コミュニケーション」と「調査分析・戦略立案」

生活者との関わり方と三つのコミュニケーション

 では、生活者とのコミュニケーションにはどのような種類があるのでしょうか。

 生活者とのコミュニケーションは、大きく三つに分けることができます。一つ目は、企業が情報を一方的に届ける「プッシュ型」のコミュニケーションです。二つ目は、生活者が自ら欲しい情報を能動的に探す「プル型」のコミュニケーション。三つ目は、企業と生活者が双方向的に対話し情報をやり取りする「マルチコンタクト型」のコミュニケーションです。

 企業のブランド認知や集客後に商品購入への後押しを行うために、生活者にとって必要な情報とはなんなのか。企業と生活者の関係を継続的に保つために、短期視点で見るのではなく中長期視点で見て、三つのコミュニケーションの特徴を理解しましょう。最適なコミュニケーションにより、必要な情報を適切な生活者に届け、共感してもらい、関係を築きあげることが重要です。

垂直統合で、一貫性を保ったメッセージを顧客ターゲットに届ける

 コミュニケーションを企業のビジネスプロセス視点でみた場合、これまでは、事業部ごとに生活者とのコミュニケーションを図る「水平分散したコミュニケーション」が行われてきました。しかし昨今では、より生活者の状況に合わせてコミュニケーションを最適化するため、事業部をまたいだ「垂直統合したコミュニケーション」が不可欠となっています。

 「水平分散したコミュニケーション」では、事業部ごとに広告の訴求軸やデータの管理方法が異なるため、特定の顧客ターゲットを絞り込み、一貫性を保ったメッセージを届けることは困難です。

 一方、「垂直統合したコミュニケーション」では、事業部ごとに広告の訴求軸やデータ管理の方法をDMP(データマネジメントプラットフォーム)やMA(マーケティングオートメーション)ツールで共通化することで、属性情報や行動情報を起点に特定の顧客ターゲットを絞り込み、一貫性を保ったメッセージを届けることで、企業と生活者の双方向でのコミュニケーションを取ることが可能です。

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施策の検証と調査分析から課題抽出し、戦略を考える

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この記事の著者

奥野 辰広(オクノ タツヒロ)

ITソリューション企業にWebディレクターとして入社後、ヤフーへ出向。中堅・中小企業クライアントを中心に約2500社のマーケティング支援。ECコンサルティング、SEMコンサルティング、メディアリレーション業務を経験。 2011年より、トランスコスモスにて大手企業クライアントを中心にアドネットワーク・DSPを中心にデ...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2017/01/31 08:00 https://markezine.jp/article/detail/25890

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