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人気インフルエンサーに聞く、若年層の今~流行りや情報収集方法を聞いてみた

インフルエンサーに依頼する上で重要なこと

MZ:皆さんのように人気のある方だと、企業とのタイアップといったお仕事をする機会が増えてくると思います。その際に意識することなどありますか。

ねお:「こういうことを伝えてください」という資料を頂くのですが、読み込みすぎると、仕事で作ってる感満載の動画になってしまいます。

 だから、私は自分らしさを忘れずに撮ることを考えています。その中で商品紹介をするのは難しいんですけど、固くならず、素直にその商品の良いところを伝えています。

きぬ:私もねおちゃんの意見に同感です。もちろんお仕事なので、きちんと企業さんの狙いに合わせて作りたいと思っていますが、見ている方は若い人が多いし、両方に合わせるというのは、難しいです。

 変に企業に合わせた動画を上げて信用を失ってしまうと、自分の視聴者さんに見てもらえなくなってしまうので、いつも以上に考えますね。

MZ:渡辺さんにお聞きしますが、Melと企業によるコラボレーションも多いのでしょうか。

渡辺:あります。この間もねおちゃんと撮影を行いました。これはインフルエンサーと呼ばれる方に仕事を依頼する際のポイントといえますが、インフルエンサーのファンが何を期待しているのかをクライアントの方も理解することが重要です。

 具体的には、どういった層に人気なのか、普段どういう企画の動画を上げる人なのかといったことを考慮すべきです。たとえば、ハッキリとした物言いの人に対して、企業が細かく指定した企画を提案しても、その人の色がなくなってしまいます。各インフルエンサーの色を活かして、いかにユーザーに喜んでもらうかを考えるのが重要ですね。

ライブコマース、流行りのネックとは

MZ:最後に、今後の流行として注目されている、ライブ動画を通じて質問やコメントをしながら商品購入も行える「ライブコマース」について聞いていきたいと思います。お2人はライブコマースを知っていますか。

ねお:初めて聞きました。でも、おもしろそうですね。

きぬ:私もやってみたい。

MZ:なぜやってみたいと思いましたか。

きぬ:私や周りの友達を見ると、あんまりテレビを見ている人が少ないんです。今の時代、ドラマなどの見逃し配信サービスもあって、スマホがあれば見ることができますよね。その流れで、スマホで若い人向けの通販番組があってもいいと思うし、それに関われたら面白そうじゃないですか。

ねお:そうですね。「買いに行ったけど売ってなかった」というコメントを見ると、自分だけの力じゃないけど、ちょっとはそうなれたのかなと思ったりします。

MZ:今も動画で商品を紹介することはあると思いますが、商品を紹介した後って、コメントなどで買っている人がいるかチェックしているんですか。

ねお:そうですね。「買いに行ったけど売ってなかった」というコメントを見ると、自分だけの力じゃないけど、ちょっとはそうなれたのかなと思ったりします。

MZ:渡辺さんはMelの事業責任者として、ライブコマースに参入する考えはありますか。今後の展開も含めて教えてください。

渡辺:まずはキュレーションサイトの拡大が一番だと思っているので、現状はありませんね。というのも、ライブコマースの大きなネックとして決済をどうするのかという問題があります。未成年の方がクレジットカードを持てない状況で、現在ライブ配信ユーザーの中心ともいえる中高生が利用できないのでは、というのを懸念しています。

 もちろん、20代の女性をターゲットに行うことも弊社の専属クリエイターで対応できるとは思うのですが、もう少しファンや文化が根付いてくるのを待ったほうがいいと考えています。私たちは引き続きMelのブランドとしてのバリューを大きくしていきたいと思います。

MZ:確かに決済などはネックになってきそうですね。今回はねおさん、きぬさん、そしてVAZの渡辺さんに若年層の今について語ってもらいました。ありがとうございました。

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この記事の著者

道上 飛翔(編集部)(ミチカミ ツバサ)

1991年生まれ。法政大学社会学部を2014年に卒業後、インターネット専業広告代理店へ入社し営業業務を行う。アドテクノロジーへの知的好奇心から読んでいたMarkeZineをきっかけに、2015年4月に翔泳社へ入社。7月よりMarkeZine編集部にジョインし、下っ端編集者として日々修業した結果、2020年4月より副...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2018/02/14 09:00 https://markezine.jp/article/detail/27851

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