「ショッピングレンズ」とは
LINEショッピングに新しく導入された検索機能。その場で商品を撮影したり、スマートフォンに保存していた画像をアップロードすると、内蔵されている画像解析技術により、LINEショッピングに掲載されているアイテムの中から類似する商品を検索することが可能。
また、表示された中から商品を選択すると、再度それに類似した商品が表示される仕組みになっており、ビジュアルから理想の商品を探すことができる。
LINEショッピングの提供から1年、会員は2,000万人を突破
――6月28日に発表されるLINEショッピングの新機能「ショッピングレンズ」について、開発の経緯や具体的なユーザーメリット、さらにはLINEショッピングに商品を掲載している企業にどのような影響があるのかなど、詳しくうかがっていきます。初めに、そもそもなぜLINE内でショッピングのサービスを提供するに至ったのかをお聞かせください。
田村:皆さんECを利用する時は、楽天やYahoo!ショッピング、ZOZOTOWNなど、色々なサイトで検索しますよね。ですが、どこで購入するのが一番お得なのかを、比較しながらお買い物するにはハードルがあります。そこで、LINEがプラットフォーマーとしての立ち位置で、すべてのECサイトの情報を比較できるような情報を提供できたらと考え、LINEショッピングの提供に至りました。
――LINEショッピングをローンチされて約1年が経過しました。今どのような状況ですか?
田村:会員登録数は2,000万人を突破し、掲載商品も6,000万点を突破しました(2018年6月12日時点)。
最近では、LINEショッピング内のコンテンツ拡充や、検索機能の向上を目指すプロジェクトも進めています。ユーザーにショッピングを楽しんでもらうために様々なことに取り組んでおり、今回のショッピングレンズの開発は、検索の多様化を実現するためのものです。
9割の女性が経験アリ「イメージしている服が見つからない!」
――では、「ショッピングレンズ」を開発した経緯を詳しくお聞かせください。
田村:はい、我々は「ショッピングレンズ」の開発にあたり、洋服の購入に関するアンケート調査を実施しました。まず、「洋服を探している時に、イメージしていた商品が見つからない(見つけるのが難しい)経験をしたことがありますか?」と質問したところ、10~50代の女性の9割が「ある」と回答しました。
次に、「普段洋服を購入する際に参考にするものは何ですか?」という問いに対しては、多かった順に「店頭ディスプレイ」「ファッション雑誌」「オンライン情報(ブランドのホームページやECサイト)」という回答が得られました。さらに興味深いのは、10代・20代女性の約6割が「ほしい洋服やコーディネートをカメラで撮ったり、スクリーンショットをした経験がある」と答えたことです。
これらのアンケート結果から、ビジュアルによる商品検索が可能になれば、ユーザビリティは各段に向上すると判断しました。たとえば、雑誌で欲しいと思った商品の価格が高ければ、その商品と類似するものをLINEショッピングから見つけることができますよね。
また最近、Instagramにショッピング機能が搭載されたり、Googleでも画像検索からそのまま商品を購入できるようになるなど、画像からショッピング体験をするというニーズが高まっています。こうした流れも意識したうえで、ユーザビリティの向上を目的に開発・導入を実施しました。
【調査概要】
調査方法:LINE Reseach Platformを利用した、スマートフォンによるモバイルアンケート
調査対象:全国10~50代の男女スマートフォンユーザー
最終有効回答数:1,056サンプル
調査期間:2018年6月9~11日