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MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

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定期誌『MarkeZine』特集

カスタマーサクセスの理論と実践

コンサルやカスタマーサポートとは何が違う? “信頼されるアドバイザー”

 カスタマーサクセスの具体的な業務について見てみましょう。セールスフォース・ドットコムのカスタマーサクセス本部には、製品の活用促進、お客様のビジネス向上のための支援をする人がおり、そのほかにテクニカルサポート、コンサルティングサービス、契約更新のリニューアルマネージャーなどがいます。

 業務内容は、お客様の最終的な目標達成のために我々の製品を使える状態にするというもので、定着化、活用促進などという言葉で表現しています。詳細は後で説明しますが、よく疑問として挙がるカスタマーサポート、コンサルチーム、営業などとの違いや境界線について先に見てみましょう。

 コンサルチームとの違いは、あらかじめ決められたスコープの範囲で成果物を納入するのか、お客様の最終ゴールを達成するためにアドバイスをするのかの違いです。カスタマーサクセスは機能に限らず業務的な視点でも提案やアドバイスを行います。

 カスタマーサポートとの違いはどうでしょうか。お客様が機能的に不明な時に対応するのがカスタマーサポートですが、カスタマーサクセスは、Salesforceをどう使えば効果が出るかなどのノウハウを伝えます。そのため、対応する相手も異なります。カスタマーサポートはITやシステム管理者など製品の設定をする人が中心です。一方、カスタマーサクセスでは、営業企画、コールセンターのトップなど部門を率いる立場の人が相手となります。中小企業では経営者と話をすることもあります。

 では、あらためてカスタマーサクセスとは何でしょうか?

 セールスフォース・ドットコムでは、「信頼されるアドバイザー」と考えています。ジムのパーソナルトレーナーのように、お客様の横について声をかけ、適宜軌道修正を行います。

 ユーザーに使ってもらうにあたって、我々が直接お客様のエンドユーザーに“使ってください”と言うのではなく、トップからメッセージを出したかどうかなど、進め方のノウハウに則って対策を伝えます。“信頼されるアドバイザー”ですから、時にはお客様と意見が異なることもあります。それが最終目標達成につながらないとなると、理解をいただいた上で修正をしていただきます。

次のページ
実践1:製品活用の3ステップ

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この記事の著者

末岡 洋子(スエオカ ヨウコ)

フリーライター

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

安成 蓉子(編集部)(ヤスナリ ヨウコ)

MarkeZine編集部 編集長
1985年山口県生まれ。慶應義塾大学文学部卒業。専門商社で営業を経験し、2012年株式会社翔泳社に入社。マーケティング専門メディア『MarkeZine』の編集・企画・運営に携わる。2016年、雑誌『MarkeZine』を創刊し、サブスクリプション事業を開始。編集業務と並行して、デジタル時代に適した出版社・ウェブメディアの新ビジネスモデル構築に取り組んでいる。2019年4月、編集長就任。プライベートでは2児の母。

★編集...

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MarkeZine(マーケジン)
2018/09/25 13:30 https://markezine.jp/article/detail/29249

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