インテージは、機械学習自動化プラットフォーム「DataRobot」を提供するDataRobot(本社:マサチューセッツ州ボストン)とSI/コンサルティングパートナー契約を締結した。
ビッグデータが普及した昨今、マーケティング業務環境もデータ・ドリブン型の意思決定が浸透し、AI技術の普及にともなう「AIの民主化」も世界的に加速している。しかしマーケティング領域においては、収集した各種データにAIを適用し、次に取るべきマーケティング・アクションを精度よく判定/予測するまでに至っている企業は限られているのが現状だ。
一般的に、判定/予測モデルを構築するモデリング工程と、モデルを各種システム(BIツール等)に組み込むデプロイ工程では、異なる専門性が要求される。そのため多くの企業で職能別に人材を組織化して対応せざるを得ず、それがマーケティング業務でのAI活用が浸透しづらい一因と指摘されている。また、AIツールが発展する一方で、「どんなデータが必要かわからない」「データはあるけれど、きれいに整っていない」「データの量が足りない」などのデータ準備に関する課題も浮き彫りとなっている。
インテージはこれらの課題に対応するため、両工程をシームレスに提供する機械学習自動化プラットフォーム「DataRobot」をグループ横断で導入するとともに、同社とパートナー契約を締結。ビッグデータを価値ある情報に転換し、マーケティングの意思決定を支援するソリューションの共同開発に着手する。
同社は取り組みの第一弾として、インテージ保有の生活者ログデータを用いたカスタム型データ解析サービスと、クライアント企業への「DataRobot」導入支援サービスの提供を開始した。
今後は、「INTAGE connectとの連携によるダッシュボード構築支援」と「スマートテレビ視聴ログデータ(Media Gauge TV)との組み合わせによるテレビCM出稿プランニング/バイイング支援」を重点取り組みテーマとして、DataRobotと共同でサービス開発および商品化検討を進めていく。
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