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予算ゼロで広告効果16億円を実現!「おにぎりアクション」への協賛がブランディングに直結する理由

予算ゼロで16億円の広告効果を出した「おにぎりアクション」とは?

――まず、プロモーションの概要をお聞かせいただけますか?

大宮:「おにぎりアクション」は、おにぎりの写真を特設サイトに投稿、または「#OnigiriAction」というハッシュタグを付けてSNS上に投稿すると、1投稿にあたり、アフリカやアジアの子どもたちに100円(給食5食分)が協賛企業から協賛・寄付されるというものです。

おにぎりアクション特設ページより
おにぎりアクション特設ページより

大宮:毎年1ヵ月半ほどの期間で実施しているのですが、写真の投稿数は、1年目である2015年が5,000枚で、そこから2016年に11万枚、2017年に16万枚と増え続け、昨年2018年には20万枚を超える写真が投稿されました

 またSNSを通じて世界中にシェアされ、「いいね!・シェア・コメント・投稿」などSNS上のアクションが広がり、単年で約7.7億円、2015年より累計で16億円の広告効果を出すことに成功しました(※投稿:100円/件、インプレッション:3円/imp、いいね!:5円/件にて算出、広報効果と合算)。

「おにぎりアクション」2018年の広告効果
「おにぎりアクション」2018年の広告効果

「楽しみながら参加できる仕組み」を作る

――なぜ、ここまで大きな反響を得られたのでしょうか?

大宮:要因はいろいろと考えられますが、まず「誰かのために何かをしたい」と思っている方って、元々すごく大勢いらっしゃると思うんです。でも、日々自分の生活もあるなかで、たとえば「実際に現地に行く」とか、「募金を継続して行う」というのは、なかなか大変なことですよね。そんななか「おにぎりアクション」は、おにぎりという身近なもので取り組むことができるので、多くの人に「これならできる」と思っていただけたのではないでしょうか。

大宮:我々が仕掛けたこととしては、まずは取り組みに気づいてもらう必要があるので、「おにぎりで世界を変える」という、言葉としてミスマッチなキャッチコピーを作り、「何これ? どういうこと?」と見てもらえる仕組みを作りました。

 また「おにぎりアクション」という名前自体もポイントです。日本人には、こうしたチャリティー活動をSNSで発信することに抵抗を感じる方も多いので、たとえば「おにぎりチャリティー」というような、活動内容を前面に出す名前にするのではなく、「おにぎりアクション」とすることで、「なんだか楽しそうな取り組みだな」と思っていただけるようにしています。

 実際に投稿されている写真を見てみると、皆さん楽しみながら取り組んでくださっている様子が伝わってきて、とても嬉しくなりますね。

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協賛企業になることが「ブランディング」に直結する

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この記事の著者

福島 芽生(編集部)(フクシマ メイ)

MarkeZine副編集長。1993年生まれ、島根県出身。早稲田大学文学部を卒業後、書籍編集を経て翔泳社・MarkeZine編集部へ。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2019/03/06 08:00 https://markezine.jp/article/detail/30331

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