One to Oneでの情報発信を強化
MZ:最後に、今後の展望をお話しください。
吉田:まず、CRMの強化は引き続き行っていきます。ファンクラブ会員のデータに、Quick Ticket経由のデータが集まるほか、来シーズンよりチケット購入時には無料の会員登録が必要となるため、チケットに関するデータがより集まりやすくなります。お客様から頂いたデータをもとに、コミュニケーションを展開していきます。

その上で、今後取り組もうとしているのがOne to Oneでの情報発信です。私たちはNPS(Net Promoter Scoreの略)で顧客満足度を調査していますが、プロ野球は他業種と比べ、非常に推奨者が多いと言われています。
たとえ試合の成績が悪くても応援し続けていただける、プロ野球や応援を「生きがい」にしていただいている方もいらっしゃいます。私たちのビジネスは「好きだから応援したい」というファンに支えられているのです。
ファンクラブ会員に対するアプローチはCRMのおかげもあり好調で、平均来場回数も増えています。しかし、「試合へは行けないけれど、グッズは購入しています」というように、ライオンズを応援していただける方法は人それぞれ。ファンの皆さまそれぞれに最適な情報をお届けするOne to Oneでの情報発信は、ぜひ実現したいですね。