CTR業界平均が0.06~0.08%程度に対しインタラクション率3%超え
――今回の施策は、商品理解の深度を深めるという、ミドルファネルのエリアを狙ったものだと思うのですが、どのようなKPIを設定されたのでしょうか。
的場:インプレッション、CTR、売上は当然見ているのですが、今回最重要KPIに設定したのは、インタラクション率です。
――インタラクション率というのは、具体的にはどのような指標なのでしょうか。
川口:広告を見たユーザーのうち、広告上で何かしらのアクションを行ったユーザーの割合ですね。Teadsの場合、確実にユーザーの視界に入った場合のみインプレッションとしてカウントしています。また、商品理解のためにはインタラクションや広告接触時間などのKPIが重要とTeadsは考えています。
的場:今回の配信では、かなり高いインタラクション率を記録しました。特に高い数値を出したのがスライダー広告です。業界的に、記事中のバナー広告平均CTRは0.06~0.08%ともいわれる中、インタラクション率が3%を超えました。スクラッチも2%と、非常に良いインタラクション率になりました。
マルチ動画広告に関しては、他2つに比べるとそこそこの結果となりました。まだこのようなUIには慣れていない方が多いということもありますが、クリックするとどのようなアクションが起こるのかがわかりづらいUIになっていたのも影響しているかと考えています。
――全体として非常に高い成果につながった要因はどのような点にあると分析されていますか。
的場:色々な広告に慣れきったユーザーが多い中で、今回のようなTeadsさんのinRead®クリエイティブ広告は目新しさがあったのだと思います。ユーザーのストレスにならないよう、コンテンツ体験を阻害しないように配慮しつつ、クリエイティブのユニークさにもこだわりました。
川口:広告クリエイティブが目立ちすぎると逆に邪魔だと感じられてしまうので、バランスにはかなりこだわりました。当然、配信先の媒体もかなり厳選しましたね。ミネラルエアーのメインターゲットが閲覧するであろう美容系やファッション系のプレミアムメディアを選定しました。
――今回のクリエイティブは、すべてTeads側で制作されたのでしょうか。
川口:そうですね。ロゴや画像、動画などの素材をいただいて、当社で制作しました。各素材に対してどのようなインタラクティブ性を持たせれば効果につながるかについては、3社で深く議論しました。石橋さんからもクリエイティブ案を絵コンテで提案していただいたんですよ。ターゲットを一番理解されている広告主側から積極的に意見をいただけるのはありがたかったです。
また、それをもとに当社のデザイナーと日々協議してデザインワーク含めてクリエイティブを綿密に設計しました。Teads Studioは広告主様には過重なご負担をかけず、最適化された美麗なクリエイティブを作ることが可能です。この手軽さに好評をいただいています。
今回担当させていただいたTeads Studioデザイナーの安尾有里左に聞いたのですが、クリエイティブを制作する際には、お客様の商品やサービスの特性を把握し、弊社のフォーマットやたくさんの技法でいかに表現できるかを第一に考えているということでした。 今回は、スプレータイプのめずらしいファンデーションということで、リアルな噴霧感と、スプレー体験をいかに表現するかに力を注いだそうです。
石橋:今回のような広告形式に関わるのははじめてなので、手探りで進めていましたが、こちらの要望にはほとんど応えていただけて感謝しています。