世界最大級のテクノロジーカンファレンス「Web Summit」で、ワークショップの協賛および公式プログラムのスピーカーも務めたZETAの山崎徳之氏。現在ZETAは海外展開しているわけではないが、なぜWeb Summitへの協賛を決断したのか。山崎氏の胸中に迫った。
今なぜWeb Summitだったのか?
── 今回Web Summitのワークショップ協賛および、公式スピーカーとしての登壇やスピーカーレセプションのスポンサードなどを実現されました。海外展開をされていない中で、今回Web Summitへ協賛しようと思ったのはなぜでしょうか。
昨年は来場者として参加したのですが、日本人はほとんどいませんでした。ただWeb Summit自体は有名になりつつある段階だと感じていて、今だったらファーストペンギンのポジションを取れると思ったのです。今さらCESやサウス・バイ・サウスウェストに参加しても、既に手垢がついてますしニュース性もありません。
おっしゃるとおり、弊社は海外展開をしているわけではありませんので、協賛したところで受注が見込める可能性は極めて低いです。一方で現在弊社は、成長フェーズに入っています。長年経営者をしている勘といいますか、そういう時はアクセルを踏むタイミングであり踏みがいもあります。万が一上手くいかなくてもそんなに火傷はしませんし、うまくハマれば飛躍のチャンスにもなります。でも、やっぱり決断した一番の要因はファーストペンギンになれることです。血が騒ぎました。
── 準備に相当の時間をかけたと聞きました。
正直、準備は相当大変でした。今回は日本円にして1,000万円ぐらいの協賛だったのですが、その規模の協賛を100人以下の会社で対応するのは相当の苦労を伴います。加えて初めての海外イベントへの協賛です。現地の事務局との連絡がスムースに進まないこともあり、モヤモヤすることもありました。「このモヤモヤが続くのだったら……」と悩み、9月のタイミングで一度協賛をやめることも本気で検討したのですが、事務局から丁寧にフォローいただいたので、だったら信じて乗り切ってみようと思いました。なんとかやりきったというのが本音です。
── ワークショップも拝見しました。1日2コマ、2日間で合計4コマとなりましたが、2日間とも満員の上質疑応答も活発でした。手応えとしてはいかがでしょうか。
ワークショップは「CX Growth Hacking」という大テーマの元、「Search」と「Review」の2つのトピックスで行いました。この2つのトピックスを選んだ理由は、私たちがこれらの専門家であり、深い話ができる自信があったからです。聴講者からの質問のレベルも高かったですね。たとえば「ネガティブレビューに対する取り組みはどういう対策ができるか?」といった質問がでてきたのですが、そういう視点の質問は本気で考えている人からしか出てこない質問だと思います。
意外な発見は、OMOのことをみんな知らなかったことです。私自身インプットのため年に4、5回海外出張に行くのですが、OMOに関しては自分たちのほうが取り組みが進んでいると感じます。この業界は海外のほうが進んでいるという印象がありますが、それは偏見であり自分たちが考えていることは間違っていないと自信になりました。
── Q&A含めて、すべて英語でプレゼンされていた点も印象的でした。
通訳を介してではなく、自分の言葉かつ英語で発信することは共感を得るために大切なことだと思います。今回公式プログラムのスピーカーや、スピーカーレセプションでのスピーチなどの機会もいただきましたが、ワークショップが一番の成果でした。立ち見が出るほどの集客でしたし、質問もたくさん出ました。Web Summitに来場するような感度が高い方々にも、私たちのコンテンツが通用したという点は自信になりました。
実は6ヵ月間英語トレーニングをして本番に挑みました。正直まだまだブロークンな部分もあったと思いますが、自分の中に確固たる視点があり、意見が的を得ていればなんとかなると自信がつきました。
会員登録無料すると、続きをお読みいただけます
新規会員登録無料のご案内
- ・全ての過去記事が閲覧できます
※プレミアム記事(有料)は除く - ・会員限定メルマガを受信できます
- ・翔泳社の本が買える!500円分のポイントをプレゼント
-
- Page 1
-
- Page 2
この記事は参考になりましたか?
- この記事の著者
-
押久保 剛(編集部)(オシクボ タケシ)
メディア編集部門 執行役員 / 統括編集長
立教大学社会学部社会学科を卒業後、2002年に翔泳社へ入社。広告営業、書籍編集・制作を経て、2006年スタートの『MarkeZine(マーケジン)』立ち上げに参画。2011年4月にMarkeZineの3代目編集長、2019年4月よりメディア部門 メディア編集部...
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です
この記事は参考になりましたか?
この記事をシェア
