その資料に込めた意図を、十分に伝えられているか?
読者のみなさんは、MarkeZineに関わらず、メディアの媒体資料を手に取ったことがあるだろうか? 特にマーケターの方々は、メディアプランニングの際に、読んだことがあるだろう。
媒体資料は、そのメディアの特性や魅力を簡潔にわかりやすく伝えるものだ。だが、これまでのMarkeZineの媒体資料は、媒体の成長とともにメニューが増え、まるで増改築を繰り返した建物のようになっていた。伝えたいメッセージはたくさんあるがゆえに、思いが先行して、細かな文字で詳細に記載されていた。
実際に媒体資料を作成する広告営業と編集部で、それぞれ解決したかった媒体資料の課題は以下の3点。そしてこの度、MarkeZineの連載「究極のプレゼン資料作成術」の著者でもあるリライアンス・データの協力のもと、媒体資料のアップデートに取り組んだ。
1.デザイン
広告営業:元々統一されたデザインフォーマットやルールが不在。新しい広告メニューを追加する度に、デザインを考える手間が多い。
編集部:MarkeZineはテクノロジー×マーケティングの領域のコンテンツを発信する媒体。デザインの力で媒体の魅力や雰囲気をよりわかりやすく伝えたい。
2.媒体紹介の見せ方
広告営業:コンテンツのトレンドやオーディエンスデータを、どうすればクライアントに伝わりやすいのか、見せ方に悩んでいる。
編集部:MarkeZineの読者の方はデータや数値で物事を判断したり、考える方が多いので、媒体の特性をデータでわかりやすく、かつ見やすいかたちで示したい。
3.広告メニューのわかりやすい整理
広告営業:メニューがたくさんあるため、分類整理が難しく、見せ方に苦戦している。
編集部:どの広告メニューも思い入れがあるため、優先順位がつけられていない。デザインの力で、クライアントさんが必要な情報を見つけやすく整理して、適切なメニューを選択しやすくしたい。
媒体資料アップデートのプロセス/プロジェクトの全体像
今回のプロジェクトの全体像として、「表紙」「目次」「扉ページ」「メインスライド」「メインスライド(補足説明あり)」の5つのテンプレートを作成した。これらのフォーマットと、フォントやカラーリングのルールを規定することで、クオリティの高い資料ができあがる。
MarkeZineの媒体資料におけるコンセプト
●「実務」「実践」「再現性」を切り口とし、劇的に変化するマーケティングの“今”をコンテンツで発信する
●国内のマーケターと、オンライン/オフラインを通じてつながる
●データで物事を判断するのが読者は得意なので、データで媒体の特性をわかりやすく示す
●媒体資料を手に取る方は、MarkeZineの読者である方が大半
ではさっそく、既存の媒体資料をどのように魅せるデザインに改善していったのか。実況動画をもとに、具体的なノウハウを共有したい。