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定期誌「MarkeZine」

第67号(2021年7月号)
特集「戦略実行を支える、強いチームの作り方」

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定期誌『MarkeZine』マーケターの本棚

垣内勇威さんの2冊

 マーケティング業界で活躍するキーパーソンたちの知識量、またそこから生み出される斬新なアイデアにはいつも驚かされます。彼ら・彼女たちは、日々どのように情報収集を行っているのでしょうか?普段あまり明かされることがない「マーケターの本棚」を覗いてみましょう。

電子版(誌面)はこちらから閲覧できます。

※本記事は、2020年11月25日刊行の定期誌『MarkeZine』59号に掲載したものです。

株式会社WACUL 取締役 Chief Incubation Officer 垣内勇威氏
東京大学を卒業後、ビービットに入社。2013年にWACULに入社、取締役に就任。WACULでは、AIを活用してデータ分析を行うデジタルマーケティングのPDCA自動化サービス「AIアナリスト」の立ち上げに関わり、現在は「AIアナリスト」を基盤とした、マーケティングDXを支援するプラットフォームなど、新たな価値創造・事業創出をすべく、新規事業インキュベーションの責任者を担当。著書に『デジタルマーケティングの定石 なぜマーケターは「成果の出ない施策」を繰り返すのか?』(日本実業出版社)。日経クロストレンドや東洋経済オンラインにDX記事を連載。

Q1.最近、いちばん感銘を受けた書籍とその理由は?

 『21世紀の啓蒙』(スティーブン・ピンカー 著)です。

『21世紀の啓蒙(上・下)――理性、科学、ヒューマニズム、進歩』スティーブン・ピンカー 著/橘明美・坂田雪子 訳 草思社 各2,500円+税
『21世紀の啓蒙(上・下)――理性、科学、ヒューマニズム、進歩』スティーブン・ピンカー 著/橘明美・坂田雪子 訳 草思社 各2,500円+税

 冒頭の「なぜわたしは生きなければならないんですか?」という女子学生の質問に対して、完璧な回答を返す部分だけで上下巻セット5,500円の元が取れる本です。あまりに素晴らしい回答だったので、その部分だけiPhoneのメモ帳に貼り付けて、定期的に読み返しています。読み返すたびに少し泣きそうになります(笑)。

 世の中は暗いニュースに溢れ、自分の周りでも日々苦しい出来事が起こり、なんて酷い時代に生まれてしまったんだとネガティブになることもあるでしょう。しかし、この本は「わたしたちは、今、史上最良の時代を生きている」ということを、データから明らかにします。貧困、不平等、環境問題、平和、民主化など、日本人なら発言することすらためらってしまうような重いテーマに対して、データを用いた現状把握と考察を繰り広げ、嘘や間違った主張をめった切りにします。人気取りや、感情論だけで間違った主張を繰り広げる人やその支持者を、完膚なきまでに叩きのめします。

 初めてこの本を読んだ時は、少し落ち込んでいる時でしたが、世界レベルの視野であるべき姿を示してくれる本書に元気をもらいました。

Q2.「マーケターならこれを読むべし!」という書籍とその理由は?

 『経営戦略を問いなおす』(三品和広 著)です。

『経営戦略を問いなおす』三品和広 著 筑摩書房 800円+税
『経営戦略を問いなおす』三品和広 著 筑摩書房 800円+税

 経営戦略の目的は、長期利益を最大化することだと三品さんは言い切ります。加えて、戦略はマニュアル化できず、人に宿るという主張も本当にその通りだと思います。戦略について、経営視点と現場視点の両方から向き合う情熱的な本です。この本と出会ったのは、社会人3年目のサラリーマン時代です。当時、経営に携わったことはなく、戦略が何かも全然イメージが湧かない状況でしたが、この本を読んで仕事に向き合う視点が上がったのを覚えています。

 マーケティングの現場業務は、テクニックやツールの情報ばかりが巷に溢れているため、気がつくとそうした手段が目的化しています。この本は、そうした日々の業務から視点を引き上げ、中長期の非線形な成長に目を向けるために最良の書だと思います。そのため私はこの本を何回も読み直しており、経営者になった直後も、つい最近も毎回新しい気づきを得られました。

 マーケティングの業務範囲はとても広く、それは経営とも直結しています。マーケティングとは突き詰めれば経営の仕事と言っても過言ではありません。自らが経営者になりたい方も、経営者の意向を汲んでマーケターとして成果をあげたい方にも、自信を持っておすすめできる一冊です。

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Q3.日々の情報収集、どのように行っていますか?

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