基本的な情報が分かる機能「ナレッジパネル」
こんにちは。ナイル株式会社の青木です。
前回は「強調スニペット」についてご紹介しましたが、皆さん覚えていますでしょうか?
検索するキーワードによっては、ユーザーはサクッと答えや情報を欲しい場合などがあり、そうしたニーズに応えるべく、Googleの検索結果に回答や言葉の意味を強調表示する機能が強調スニペットでした。
第2回で紹介する「ナレッジパネル」も、ユーザーに端的に情報を伝える目的で表示されています。強調スニペットと類似した機能といえますが、表示の仕組みやユーザー側での表示対策の可否などが異なります。今回も、実際の検索結果を紹介するだけでなく、実装できるのか、表示されることの効果なども合わせて解説します。
ナレッジパネルとは
ナレッジパネルとは、「ナレッジグラフ」と呼ばれるGoogleのデータベースを基に、検索結果に表示される情報のことを指します。Googleは、ナレッジパネルを検索結果に表示する目的として、次のように述べています。
ナレッジパネルは、検索された人物、場所、ものに関する主な事実を表示することでそれについてすばやく理解し、トピックに関する情報を簡単に調べられるように設計されています。
Google Japan Blog「Google 検索のナレッジグラフとナレッジパネルとは」より引用
Googleのデータベースであるナレッジグラフは、人物や地名、物事をはじめとした様々な情報のデータベースであり、Webで公開されている情報や、Googleが提携しているデータ提供元などの情報をベースに構成されています。
このナレッジグラフのデータによって、人物、場所、ものに関する情報を単なるテキストではなく、「意味」や「知識」として処理できるようになり、それを元にナレッジパネルを表示しているのです。
まずはイメージがしやすいように、いくつか具体例を紹介します。
ナレッジパネルの例
「ラーメン」の検索結果
ラーメンなど食べ物の検索結果は位置情報の影響を受け、検索した場所の近くの店舗を表示することが多いですが、その中にナレッジパネルが表示されることもあります。
ラーメンの概要や栄養成分表の他、関連してユーザーが気になる「レシピ」や「動画」へのナビゲーションなど、ナレッジパネルは関連する情報をユーザーに提供する機能を備えていると考えていいでしょう。
※「動画」や「レシピ」をクリックすることで表示される検索結果は、正確にはナレッジパネルではなく、「ラーメン 動画」などのキーワードで再検索された検索結果になります。