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丸亀製麺・株式会社TOKIO・代理店各社が取り組む、“共創型”パーパスドリブン実践

パートナーとして重要な「想い」と「姿勢」の一致

――なるほど。そうした中で、株式会社TOKIOさんと締結したのはなぜでしょうか。

南雲:当初から、「想いや思想」が共通で長く一緒に取り組める方はいないかを考えており、そんなとき株式会社として4月に新たなスタートを切るTOKIOさんが候補に挙がりました。

 ご存知の通り、TOKIOの皆さんは“ものづくり”や“食”の大切さを理解されていて、たくさんの笑顔を日本中に生んでこられた方々です。同様に、丸亀製麺も「手づくり・できたて」にこだわり、おいしいうどんを麺の作り手が粉からつくるやり方でものづくりに注力してきました。“日本を元気にしたい”という強い想いと、「手づくり・モノづくり」にこだわる姿勢が同じであり、目指すビジョンの重なりが決め手になりご相談することにしました。

パートナーシップ発表記者会見の様子
パートナーシップ発表記者会見の様子

――“共創型”パートナーは「本気で一緒に考えたり、モノを作ったり、活動したりする仲間」とおっしゃいましたが、改めて、一緒に作る意義とは何でしょうか?

南雲:生活者に「どうせ決められた既定路線で、本気で考えたのではないよね」と思われるような企画や取り組みでは、お客様の関心や共感が得られないことが大きな理由です。

 TOKIOさんも“会社”として、自分達らしく日本を元気にしたいという思いがあります。思いをひとつにできる株式会社TOKIOさんと丸亀製麺で、一緒にいちから考え、モノを作る、新しい価値を一緒に作るのであれば、生活者の方々の共感が得られるのではないかと考えました。

 “日本を元気にしたい”という強い想いと、「手づくり・モノづくり」にこだわる姿勢にお互いが共鳴し、今回ご一緒することを快諾いただけました。

CSだけでなくESにも好影響となるアイデア

――パートナーシップを通じて、今後実施していく具体的な施策を教えてください。

南雲:先日発表した「こどもの笑顔で日本を元気に」をテーマに、こどものための『うどん弁当』を7月下旬に発売する予定です。他にも現在多くの取り組みを一緒に考え意見交換をさせていただいています。

パートナーシップ発表記者会見の様子
パートナーシップ発表記者会見の様子

南雲:先日の記者会見でも発表いただいた、城島さんからの「キッチンカーで全国行脚」、松岡さんからの「トッピング開発」、国分さんからの「うどんで食育」という提案は今後それぞれ検討をしていきたいと思っています。

――特に南雲さんが気になったアイデアはどれでしょうか。

南雲:どれも実践したいのですが、特に「キッチンカーで全国行脚」では2つのメリットがあると思いました。まず、TOKIOさんが各地域に行き、弊社と一緒に元気を届けることで、その地域にいらっしゃる生活者や生産者に喜んでいただけること。加えて、店舗で働いているスタッフも元気にできそうだ感じました。

 CS(Customer Satisfaction)の側面はもちろん、ES(Employee Satisfaction)の側面でも元気にするという観点ではとても効果のあるアイデアだと思います。ユニークに実現していきたいですね。

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パーパスドリブンの裏にあるロジック

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この記事の著者

安原 直登(編集部)(ヤスハラ ナオト)

大学卒業後、編集プロダクションに入社。サブカルチャー、趣味系を中心に、デザイン、トレーニング、ビジネスなどの広いジャンルで、実用書の企画と編集を経験。2019年、翔泳社に入社し、MarkeZine編集部に所属。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2021/07/20 08:00 https://markezine.jp/article/detail/36518

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