ゲームのマーケターに向いているのは「夢中になれる人」
佐藤:ゲームアプリはBtoCのサービスです。会社の立場や仕事の定義にとらわれて主観で仕事をしてしまいがちですが、マーケティングが成功する時はユーザーのことを理解できている時なんです。
佐藤:ユーザー視点で客観的に仕事ができる人は、ゲームアプリのマーケターに向いていると思います。自分の仕事やユーザー、コンテンツに対して夢中になれる人がいいですね。
ペティ:ポケコロのチームメンバーは約100人のうち6割がデザイナーで、その大半はポケコロが好きでココネに入社した人たちです。サービスへの愛がアイテムやキャラクターの動きに表れていますし、お客様にも伝わっていると思います。
佐藤:BtoCは“おもてなし”のビジネスモデルなので、効率だけを考えるとやらなくていいことも、成果の最大化には必要だったりします。愛や夢中になれる気持ちがないと、コスパの悪いことには挑戦できませんよね。
人との交流からしか得られない学びがある
MZ:お2人とも、Liftoff Mobileが運営するアプリマーケターのためのコミュニティ「Mobile Heroes」に参加されていると伺っています。コミュニティの活動に対する期待感を教えてください。
佐藤:すごくいい取り組みだなと思います。実は今日初めてフロリアンさんとご一緒したのですが、参考になる話がたくさんありました。マーケターにとって、情報や学びを共有し合える場所は大切です。
佐藤:ゲームはプロダクトが主役なので、開発者の立場が強くなりがちだと述べましたが、競争が激しくなるとマーケティングの重要度が高くなっていきます。マーケターが活動の幅を広げ、「より魅力的なプロダクトを作り」にまで影響を与える存在になるためにも、我々はもっと表に出る必要があると思います。
ペティ:以前、色々なデジタルマーケティングの記事を読んでいた際、「アメリカにはマーケターが集うコミュニティがある」と知り、そういう輪に自分も入れるといいなと思っていました。日本でMobile Heroesが活動を始めると聞いた時は嬉しかったですね。
MZ:今後Mobile Heroesの活動が本格化すれば、他領域のモバイルヒーロー(Mobile Heroesの参加メンバー)との交流も盛んになりそうですね。最後に、アプリマーケティングに興味を持つ“未来のモバイルヒーロー”に向けて、メッセージをお願いします。
佐藤:ゲームアプリのマーケターは全方位的なマーケティングに関わることができるので、最初のキャリアとして選択してもいいと思っています。私のように気が付いたらマーケターになっていた人間が、こんな風に取材を受けているのも夢がありますよね。こんな魅力的な仕事は、なかなかないんじゃないでしょうか。
ペティ:マーケターが1人で解決できることは限られています。私はマーケティングの知識がなかったので、機会があれば他社のプロモーション担当者や広告代理店の担当者、アドネットワークの方などと積極的にコミュニケーションを取っていました。
Webには情報が溢れていますが、人と話すこと/聞くことによって色々な気づきを得ることができますし、刺激も受けられます。これからマーケターになりたい方は、コミュニケーションを大切にすると良いのではないでしょうか。