他企業とのコラボレーションを進めていく
期間限定のユーグレナ弁当「優弁」、ヘルシーなスイーツ「ユーグレナチーズケーキ」の店舗販売に次ぎ、鳥羽シェフオリジナルレシピ「おいしくて体にいい すごいフレンチトースト」、鳥羽シェフが親子で調理する「最高ハンバーグ」の動画も公開された。次はどんなチャレンジを思案中なのか。
本木:プロジェクトの結果を世の中の人がみて、熱を帯びて、『おもしろそうだし、世の中のためになりそうだな』って、いろいろなところからコラボレーションしたいというお声が掛かってくるようになっています。それこそ様々なジャンルで。今後の取り組みにぜひご期待ください。
鳥羽:ユーグレナのポテンシャルを、街レベルで、将来の子どもの健康に投資するような発想でアピールしていくことなども考えています。世の中のわかりやすいところにユーグレナのプロダクトを置いていきたい。
ユーグレナがもっている磯の風味やミネラルの旨味の部分を組み合わせの妙で隠す(マスキングする)のではなく、むしろ活かす手法をとることで、『食べられる』レベルではなく『ユーグレナを入れることでおいしくなった』という仕上がりを目指していきます。
本木:『優弁』も大好評でしたね。弊社社長の出雲も食べだしたら止まらないって言っていました(笑)。
鳥羽:(副社長の)永田も味にうるさいけど、『これでユーグレナ1g入っているの、すごいね』と言っていたよね。
皆川:『優弁』に使ったふりかけはまさに、毎日手軽に使えて栄養がとれるというアイテムなので、そこにユーグレナを使うのはアリでしたよね。
鳥羽:戦時中の栄養不足の時代に簡単に栄養摂取できるように開発されたのがふりかけだけれど、それを現代のスーパーフードと一緒に作り直すというのは、めちゃくちゃハイブリッドでいいですよね。
本木:割って飲めるようなユーグレナ原液も作りたいですね。
鳥羽:絶対売れると思う。『俺、濃いめ』とか言うのもはまるし。あと、ユーグレナ餅も絶対やりたい。きなこと合うし、ずんだ餅みたいになって普通においしい。わらび餅みたいなのはいけるんですよ。
本木:一回試作してみたとき、すごい美味しかったですよね。
鳥羽:あとユーグレナ麺つゆも絶対いける。すき焼きの割り下とも相性がいい。家庭に一個、ユーグレナ万能醤油みたいなのがあって、みたいにしたいですね。

“ユーグレナをどうおいしくするか”談義が始まると止まらない3人だが、そんな熱量は消費者も巻き込みつつある。同プロジェクトの消費者からの手ごたえも上々だそうで、SNSでの反響も増えていると本木氏の顔も綻ぶ。
本木:プロジェクトが始まってからSNSでの『ユーグレナ飲みました』のような投稿も明らかに増えています。
鳥羽:Twitterのリプライの数が圧倒的に増えましたね! Twitterでユーグレナ買いましたっていう人に対応しすぎて、指紋が消えてきちゃったくらいです(笑)。ファンの方が『ユーグレナ買いました』って言ってくれたり、ファンの方々自身がユーグレナの営業マンみたいになってくれて周囲に薦めてくれてたり。自分たちが円の中心にいながらも、実は、外の円がいちばん遠心力が強い。そんな状況になってきている感覚があります。
ユーグレナ社とシズるの契約期間は現状無期限で、長期的に取り組んでいく予定だそう。ユーグレナの食材としてのポテンシャル、シズるのクリエイティビティ、そしてワンチームスタイルが醸成するプロジェクトへの熱量。これらのケミストリーが、数年後にはユーグレナをユニバーサルであたりまえに食卓に上る食材の一つに変貌させていそうだ。