マーケット分析や訴求軸の検証を行い、勝ちパターンをあぶり出す
――具体的にはどのようなクリエイティブで、どのようなターゲットに対しプロモーションを展開したのでしょうか。
佐藤:UレジのSNS広告のクリエイティブを飲食店経営者向けにアプローチしました。キャッチコピーの大きさ、色などを検証し、勝ちパターンを探りました。
藤田:ユーザーモチベーションごとにクリエイティブの訴求軸、コピー、表現を切り分けて「極予測AI」を使用してスコアリングしながらバナーを作成しました。コピーの箇所はUSEN様のデザイナー、佐藤さんと密に連携しながらユーザーインサイトを深掘りし、クリエイティブを作成していきました。
「極予測AI」を使ったプロモーションは広告配信開始から2週間ほどで実施しました。導入早々に「極予測AI」がうまく機能しUレジ・UPLINKは、初速から獲得伸長できたのですが、Uペイは勝ちパターンを発見するのに難航しました。そのため何度も競合分析やマーケット分析を行い訴求軸の検証を実施いたしましたが努力の甲斐もあって、2021年の7月頃に訴求の勝ちパターンを発掘することができました。
――今回の取り組みはこれまでの広告運用とどこが違いますか。
秋山:今までは、訴求の勝ちパターンの発掘も手あたり次第で予想の範囲を超えず、人の勘と経験に頼っていた部分が多かったと感じています。現在はクリエイティブやタイトル、説明文なども数値で判別できるので、論理的な議論ができると感じております。
藤田:タグを細かく設置し、各媒体に返すシグナルの量と質を改善することで媒体の学習を促進させました。こうすることでターゲティング精度を向上させ、その上で「極予測AI」の活用による建設的なクリエイティブの改善を可能にしました。
コンバージョンが2.3倍、CPA(1リードあたりの獲得コスト)やCPO(1導入あたりの獲得コスト)の圧縮にも成功
――今回の施策によって、どのような結果が得られましたか。
秋山:コンバージョン数の安定、さらに底上げができました。3月から9月で約2.3倍に増やすことに成功しています。さらにCPAとCPOの圧縮にも成功し、Webリードの質が格段に上がりました。
藤田:BtoB系企業において、重要なのは質の高いリードを増やすことです。今回の取り組みでは、適切なターゲットに適切なクリエイティブで広告を配信することでリード有効率を維持しつつ、リード数を最大化できました。Uレジは、過去比較で約150%、UPLINKも約200%のリード数増加となりました。
冨樫:BtoBの広告は、どこまで可能性があるのか? 今のCPAが限界なのか? と常に経営陣から質問されていました。
サイバーエースさんとの取り組みは、その概念を壊して躍進することができたのではないかと思っています。今後もさらに挑戦していく、互いの好奇心がかき立てられたように感じます。