音楽特番の話題化にもTwitterが貢献
平野:そして、2021年7月放送の『FNS歌謡祭』でも、タイムラインテイクオーバーを活用しました。既に認知度が高く、ファンも多い番組であるため、「デジタル広告の中でも一等地で目立つ場所に広告出稿することで放送日時認知を最大化したい」と要望があり、Twitterの中でも一等地と言える、その日最初にアクセスした利用者にリーチできるタイムラインテイクオーバーを実施しました。
このタイムラインテイクオーバーや番組制作スタッフのモーメントを駆使した番組放送中のツイートが功を奏し、放送時には毎回トレンド入りをする番組ではありますが、タイムラインテイクオーバーの相乗効果もあり、放送中も常に「 #FNS歌謡祭 」がトレンド上位となりました。また副次的な効果としてアカウントのフォロワー数増加にもつながり、過去の放送回に比べて多く獲得することができたという成果も生んだのではないかと考えております。
ツイートURL:https://twitter.com/fns_kayousai/status/1414962831053709323
MZ:髙田さんから見て、今回のフジテレビさんの事例から読者に知ってほしいポイントはどこにありますか。
髙田:Twitter利用者が反応したくなるポイントを捉えて、ハッシュタグやキーワードを工夫している点ですね。民放キー局の中でも、フジテレビさんのTwitterでのエンゲージメントは非常に高い数値を記録しています。そのために、各種広告も組み合わせながら放送前・中・後に告知をするフジテレビさんのTwitter活用は、メディア業界だけでなく様々な企業で応用できる要素があると思います。
Twitter利用者との距離を縮める施策を
MZ:最後に、フジテレビでは今後Twitterをどのように活用していきたいか教えてください。
清野:現在、各番組の広告・宣伝を考える際にTwitterは最初に想起されるくらい重要なメディアになっています。今回ご紹介させていただいたように、様々な番組で各種広告プロダクトの事例が生まれ、番組の性質と現状に合わせて使う形が浸透しています。
今後もTwitterを利用されている方とフジテレビの距離を縮めていけるよう、各投稿や広告の反応を見ながら様々な取り組みを行いつつ、局内の若手メンバー中心に、さらに進化したTwitter活用を進めていきたいです。
また、年始に行った「あけましておめでとうございます」ツイートのように、人の温度を感じてもらえるようなオーガニック投稿にも取り組みたいと思っています。
高橋:番組の宣伝を担当する我々にとって、視聴率だけでなくTwitterのフォロワー数も一つの指標になってきています。その2つの指標を伸ばすのはもちろん、フォロワーの皆さんにどのような情報を届けるかを今後はより考えていきたいです。
そして、番組とフジテレビを好きになってもらう橋渡しができるよう、番組の制作サイドと調整しながら今後も様々な施策を行いたいと思います。