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[最終回]どのように3つの言葉に収束させたのか 行動指針決定の最終プロセスを一挙公開

プログラムの最終日を実践プロセスのDay1にする

 1回目の収束と経営メンバーとの数回の議論を経て言葉の内容の絞り込みが完了したら、次はいよいよ全社に向けた発表になります。

 発表するタイミングでは、実践の初速をいかに高めるかがポイントです。

 全社ワークショップ系のイベントは非日常的なものであり、日常の業務に戻るとついつい忘れてしまいがちになります。また、バリューのような組織文化は徐々に浸透していく性質のものであるため、発表のタイミングからすぐに日々の実践サイクルや振り返りと接続していくことが重要だからです。

 ヘイでは、実践プロセスへの接続にあたり暫定的な言葉の要素の発表を聞いて終わりにするのではなく、プログラムの最終日を実践プロセスのDay1として設計。当日中にバリューの要素について対話し、それらをできるだけ自分ごと化しながら具体的な行動を考えていくプロセスを設計していきました。

バリューの暫定要素として決まった3つのセンテンスをプログラム最終日で発表したライブ配信の様子。経営メンバーそれぞれに推しの要素をチョイスして語ってもらうことで、より具体的にイメージしやすくなるようコンテンツを設計。
バリューの暫定要素として決まった3つのセンテンスをプログラム最終日で発表したライブ配信の様子。経営メンバーそれぞれに推しの要素をチョイスして語ってもらうことで、より具体的にイメージしやすくなるようコンテンツを設計。
最終日に行ったバリューの要素をもとに行った対話のログのアウトプットをまとめたMiroのボード。全社での対話をふまえてチームごとに具体的なアクションプランへと接続。
最終日に行ったバリューの要素をもとに行った対話のログのアウトプットをまとめたMiroのボード。全社での対話をふまえてチームごとに具体的なアクションプランへと接続。

言葉の最終化へ向けた新たな発散

 全社参加のワークショッププログラムを終え、ここまでで1回目の収束プロセスが完了です。ここからは、暫定的な言葉の要素の方向性をもとにプロジェクトメンバーと経営メンバーで2回目の発散と収束を行い、言葉の精度を高めていきます。

 ここからの発散プロセスにおいては単に広く発散させるのではなく、“ユニークさ”と“日常使い”というふたつの観点を意識しながら進めていくことが重要です。

 まず「ユニークさ」で意識すべきは、自分たちの言葉として愛着が感じられるものになる可能性があるか、組織文化にマッチするような言葉使いであるかという点です。ただし、ユニークすぎると言葉の説明コストが高くなってしまうため、どのくらいそこにコストをかけるかを関係者全体で認識を合わせることも必要です。

 次に「日常使い」という点においては、いかに普段のコミュニケーションの中で使われやすいものになっているかが大切です。言葉として正確に表現できていたとしても、長すぎて覚えられなかったり、略語としてキャッチーなフレーズになり得るものでなければ浸透のしやすさにも影響してしまいます。また、Slackスタンプやポスターなど、浸透施策のツールに落としこんだ時にどのようなデザインにできるかを見据えて考えておけると、浸透施策を実行するスピードにもつなげることができます。

 ディスカッションを通じて、経営としての意思やユニークさと日常使いの観点をふまえながら、ひたすら言葉を発散させ、最適な言葉の組み合わせのパターンを出していき収束へつなげていきます。

この記事の続きは、「CreatorZine」に掲載しています。 こちらよりご覧ください。

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2022/09/09 08:00 https://markezine.jp/article/detail/39998

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