臨場感あるオンライン体験・安定した配信・不正参加防止を実現
山中:各部屋の設備についてもお話しすると、オンライン参加者にも会場の雰囲気が伝わるようにカメラを多く配置するなどの工夫をしていました。講演者の動きに合わせてセンターフレームをするカメラの映像や、会場を見渡せる360度カメラの映像、講演のスライドのすべてをオンライン参加者に届けました。
大石:キーノートには別途プロの撮影スタッフを揃えたり、パネルを設置して発表をしている空間にもカメラ付きで遠隔操作できるロボットを配置し、自由に見てその場の人と会話できるようにしたりしました。
山中:これら複数の映像もZoom Eventsとつながっており、映像・音声ともに高い質で安定して機能してくださいました。従来のハイブリッドイベントにはオンラインで参加すると、オフラインの参加者に比べて取り残されているような感覚があると思うんです。今回はこうした設備と包括的なシステムのおかげでオンラインとオフラインに公平な体験が作れていたのではと思います。
大石:加えて、Zoom Eventsを使ったことで最も有益だと感じたのは、不正参加を完全に防げたことです。プレゼンターは現地だけでなく、オンラインにもいますが、プレゼンターを含むすべてのオンライン参加者はZoomのアカウントでZoom Eventsにログインしていただくことが基本になりました。参加費を支払わずに不正参加するケースは問題視されてきたことなので、本当に助かりました。
ハイブリッドイベントのメリットは離れた場所にいる方でも旅費をかけずに参加できることです。今回の場合、希望する方には参加費用を無料にし、オンラインで参加していただきました。通信環境さえあれば、世界中のどんな人にでも仲間ができる機会を作れたのは誇れることであり、ハイブリッドイベントにして良かった点です。
「柔軟性」を活かしてフルハイブリッドをスタンダードに
MZ:今回の開催を経て、ハイブリッドイベントやZoom Eventsの活用にどのような可能性を見ていますか。展望をお教えください。
大石:アフターコロナの時代になり、対面参加だけの国際会議はほぼなくなるのではないかと考えています。オンライン参加の人にも利益をきちんと提供するためには“フルハイブリッド”が将来のあるべき姿です。今回の開催によってZoom Eventsがハイブリッドイベントを開催するために便利で役に立つことは実証されました。この事例が広く伝わることによって我々が感じたZoom Eventsの良さが理解されていくと信じています。
また、今回利用したカメラや通信環境などの設備については、東京観光財団が行うハイブリッド型のイベントを支援するプログラムを通じて支援いただきました。多くの人を呼ぶイベントには、こうした理解ある団体や自治体から協力を得るのも今後運営される方には重要だと思われます。
山中:今回素直に驚いたのは「Zoomさんってこんなにフットワークが軽いんだ」ということです。実際にお話してみるとかなり柔軟でした。複雑な要件であるなか、社内の調整のために動いて懸念点を解消していただきました。成功に向けて一緒に歩んでくれる、共同研究者のようなパートナーです。製品群のそれぞれが進化を続けているのも研究姿勢の表れではないかと感じます。Zoom Eventsも参加人数に合わせて価格が変えられるようになるなど進化していますし、クライアントの相談に対応し、素早く機能として反映していく姿勢が世界的に広がっている理由なのだと思います。
島方:前例主義に陥らないようにすることや、イベント参加者をはじめ使っていただいた方がハッピーになることを追求するという考え方は、Zoomの提供する我々のマインドでもあり、その姿勢が互いにあって成功につながったのだと感じました。これまでZoomの規模が拡大してこられたのも、お客様ファーストのマインドがあったからと考えていますし、期待に応えて成長できる柔軟さを今後も保ちながら、プロダクトを提供していきたいと思います。
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Zoom Eventsを利用すれば、複数日にわたるハイブリッド形式のイベントを開催することが可能です。EXPOホールや疑似ライブ配信、チケットの発行、マルチセッション配信など、規模が小さなイベントから大規模なイベントまで、ひとつのプラットフォームを利用して簡単に主催することができます。
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