東京ガスは、専門性の高い業務ニーズに特化した生成AI搭載の社内アプリ「AIGNIS(アイグニス)」を独自開発し、利用を開始した。
最初の取り組みとして、生成AIチャットツール「AIGNIS-chat」と、One to Oneマーケティングの自動実行ツール「AIGNIS-marketing」を本格導入した。
AIGNIS-chatは、社内専門用語にも対応可能なRAG技術(※)を活用。業務ごとに蓄積した社内情報を参照し、従業員に対して的確な回答を生成することで、問い合わせ対応に費やす時間を削減する。またAIGNIS-marketingは、多様な顧客属性に応じたマーケティング施策の立案から実行までの一連のプロセスを効率的かつ効果的に実施する。これにより、顧客ごとに最適な情報提供が可能になる。
東京ガスグループでは、2023年度より生成AIチャットツールをグループ内で展開しており、現在3,500名以上が活用している。AIGNISは、グループ内の既存ツール(チャットツール)ユーザーを対象に展開し、順次拡大していく予定だ。
(※)Retrieval Augmented Generation。膨大な社内情報を活用することで、従来のチャットボットでは難しかった、より高度で的確な回答を可能にする技術。
【関連記事】
・アイスタイル、統合データ基盤の整備とAIを活用した口コミ分析ツールの開発に着手 2025年ローンチへ
・Pinterest、AIと自動化を活用したローワーファネル広告プロダクトの提供を開始
・博報堂DYメディアパートナーズ、出稿実績データをAIで分析 最適な予算配分シミュレーションが可能に
・データX、b→dash AIを開発 顧客エンゲージメントを強化
・SpreadyとGMOリサーチ&AIが業務提携、定量調査と定性調査の掛け合わせで新規事業開発を支援