球場体験を向上し、球場外でもつながりを作るアプリ「ためタカ!」
――最初にホークス公式アプリの「ためタカ!」がどのようなアプリか教えてください。
山下:ためタカ!は元々ファン向けのポイントプログラムであるタカポイントを貯める・使うアプリとしてリリースしました。その後コロナ禍に突入したことをきっかけに、ホークスに関する情報を集約する公式アプリとして機能追加を行ってきました。
――ホークスのマーケティング活動において、ためタカ!はどのような役割を果たしていますか。
山下:ためタカ!は球場内の顧客体験を向上するのはもちろん、球場外でもホークスとつながる役割を果たしています。野球観戦に来る方の多くは、年に数回しか球場に足を運びません。その中でも、自宅のテレビで観戦しているときに楽しめる機能を提供したり、プッシュ通知で有益な情報発信をしたりすることで、球場外でもホークスとのつながりを強めることが可能です。
また、ためタカ!はファンクラブ会員、無料のタカポイント会員、非会員全ての方に利用いただけるので、ホークスファンの間口を広げる役割も担っています。
つぎはぎな体験をリニューアルでシームレスに
――2023年、レモンタルトをパートナーにアプリのリニューアルを行ったと聞いています。その背景について教えてください。
山下:先ほどお伝えしたように、様々な情報を集約させるためにWebサイトやチケットサイト、グッズのECなどの導線を適宜追加していった結果、つぎはぎの状態となり、アプリのユーザビリティが低下しているのではないかと課題を持つようになりました。
そのタイミングで、一度アプリに必要な要素を整理し直すとともに、アプリの基盤も見直すことを決め、いくつかの企業の提案の中でレモンタルト様をパートナーに選びました。
――様々な企業から提案があった中で、レモンタルトをパートナーに選んだ理由はなんだったのでしょうか。
山下:レモンタルト様なら、パートナー発想でより良い体験が作れて、アプリの成長につながるという期待感が持てたからですね。今回パートナーを選ぶにあたり、こちらが要件を定義して提案依頼するだけでなく、パートナーとして伴走しながら新しい企画を一緒に考えたり、パートナー自ら企画を出してくれたりするところが良いと考えました。
レモンタルト様は、DXを総合的に支援する会社として、開発から保守、そして企画やコンテンツの提案までトータルでサポートしていただける点が良いと思い、リニューアルのパートナーになっていただきました。
――実際にリニューアルの取り組みを行う中で、伴走力の高さは感じられましたか?
山下:現在も週1回で定例のミーティングを行っていますし、2025年シーズンに向けての話し合いも既に進めていて、多いときは月曜から金曜まで毎日相談しているので、ホークスのアプリ開発・運用をゼロから一緒にサポートいただいています。