新市場への進出時に意識すべき三つのポイント
MZ:グローバル企業が日本市場のニーズを正しく捉え、効果的な広告配信を行っていくために意識すべきことがあれば教えてください。
Sherry:私たちが最も重要だと考えるのは、「ターゲットユーザープロフィール」と「媒体が抱えるユーザー特性」に対する理解です。たとえば、SmartNewsのユーザー特性は、一定の購買力をもち、生活の質を重視する傾向にあります。これらの特性をもつユーザーに対して、広告の訴求内容があまりにも奇抜や過大なものだと、広告を掲出してもあまり効果は見込めないでしょう。

Sherry:このように、クライアント自身の商品特性に応じて、媒体が抱えるコアユーザーの特性との接点を見つけることが広告効果を最大化する上では重要であると言えます。
そして二つ目は、「市場特有の性質を考慮した長期的な視点をもつこと」です。先述の通り、日本の消費者は新しいものへの心理的ハードルが比較的高いです。こういった市場では、クリック率などの短期的な指標のみに着目することは得策とは言えないでしょう。ブランディング施策などを組み込みながら、長期的な視点での総合的な広告プランニングを行うことが日本市場で成功していくためには重要だと思いますね。
Bi:Sherryさんのお話に加えて、広告主様自身が日本市場における「自社プロダクトの価値」を見直すことも大切だと考えています。日本は非常にユニークな市場です。だからこそ、グローバル市場でうまく機能しているプロダクトの価値をそのまま訴求するのではなく、日本の消費者がもつ価値観や行動様式を深く理解。その上で、プロダクトがもつ価値を日本向けに再定義していくことで、より大きな成果につながるのではないでしょうか。
米国での展開にも注力!グローバルでの支援強化を目指す
MZ:今後、グローバル企業の広告主を支援するにあたっての展望を教えてください。
Sherry:広告効果の追求には上限がありません。現状、クライアントからの満足度が高いからこそ、スマートニュース様とともにさらなる広告効果向上を目指して改善を行っていきたいです。
また、スマートニュース様は、現在米国での展開にも注力しているので、こちらでの連携も強化したいですね。そうした連携を通じて、当社としてもこれまで以上に包括的なグローバルマーケティングソリューションを提供していこうと思います。
Yvonne:現在のSmartNews Adsの広告遷移先は、基本的にWebサイトであることがほとんどです。しかし、近年、海外クライアントのニーズは「アプリへの誘導」が中心となってきています。そのため今後は、アプリへの遷移やデータ連携、パフォーマンス計測などアプリ広告特有の要件に対応する機能の強化を進めていただきたいです。
MZ:日本市場の進出を考える広告主およびそれを支援する代理店に対して、スマートニュースとしてどのような価値を提供していきたいとお考えか教えてください。
Xiaohe:現場レベルでは、現在SmartNews Adsをご利用いただいている割合の高い、ゲームやEC分野のクライアント企業様に加えて、新たな分野への展開も視野に入れて活用を支援していきたいと思います。
その上で、「グローバル市場と日本市場の双方を深く理解できる」という当チームの強みを今後も最大限に活かしていく予定です。日本の現場で得られた知見や成功事例を、グローバル市場の担当者に共有することで、より多くの広告主様への支援拡大を目指していきたいと思います。
Bi:今後もパートナー企業様とともに、日本市場への進出を目指すグローバル企業の広告主様が、マーケティング効果を発揮できるよう支援していきたいと考えています。そのためにもさらに自社の広告プロダクト能力を磨き、スマートニュースらしい新しい広告手法を開発し続けたいですね。