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なぜ電通ランウェイは分業体制を採らないのか?領域を超え活躍する「マルチスキル人材」が生まれる理由

なぜ、マルチスキル人材が育つのか?背景にある「贅沢な環境」とは

MZ:必然的にマルチスキル人材になれるというお話がありましたが、どのような背景からそうした環境になったのでしょう。

湯川:当社は元々、マーケティング領域の中でもメディア領域を核としてクライアントのサポートを行ってまいりました。しかし、顧客の事業貢献を思考すればするほど、メディア領域だけでは解決できない課題が出てきます。それはクライアントのブランド体験に関わるクリエイティブ領域であることもあれば、ECや実店舗など購買や販売促進領域設計のケースもあります。同時に、施策と成果を継続管理していく必要も出てきます。

 設立7年目ということもあり社員数が多くはないので、そうした複合的かつ多くの施策を全体視点・個別視点で思考し提案、PDCAを少数精鋭のチームで回していく中で、必然的にマルチスキル人材として成長できる環境になったともいえると思います。

鈴木:電通グループのリソースを縦横無尽に活用できることが、そのまま当社の知見となり、自然と従業員のスキルにも結び付いていったんでしょうね。

湯川:デジタル周辺だけに特化しているわけではなく、生活者が目にするコンテンツ広告に関する実績が豊富で、160名ほどの規模の会社(2025年5月末日現在)ゆえ一人ひとりが自由にできる裁量も大きいですよね。電通グループの幅広いネットワークも活用できるので、当社に入れば広告業界においてどこでも通用できる高いマルチスキルを身に着けられるのではないでしょうか。

 チャレンジを重ねて実践力を鍛えながら、積み重ねたノウハウや電通グループのネットワーク・リソースを活かせる、贅沢な環境といえるかもしれません。

マルチスキルを実現する「インテグレーター」が活躍

MZ:電通ランウェイではどのような方が現在活躍されていますか。

鈴木:入社後、広告業界の経験者と未経験者で2通りのキャリアパスがあると思います。経験者は自身が持つスキルを磨きつつ、案件を数多くこなしていく中で問題解決能力とコミュニケーション能力が備わっていきます。特に、クライアントのご担当者よりインプットをいただきアウトプットを出すまでの間に工夫や考え抜く力が非常に身に付くと思いますね。

 自分で考え抜く力が習慣化すると自然と吸収力は早くなりますし、未経験者であってもマルチスキル人材として早期に一定水準の仕事ができるようになります。

湯川:マーケティング領域は技術革新によって日々変化していくものですし、広範囲に及ぶため、クライアントに対して必然的に対応しなくてはならない仕事の幅が広がっていきますよね。

鈴木:昨今はコンサルティング的な立ち位置で広告ビジネスを行う企業も多い中、私たちはプロダクトやサービスなど、クライアントにとってど真ん中といえるマーケティングを着実に実践してきました。

 また、プロジェクト全体をリードしていく中で、クライアントとの契約・条件の交渉も必須になってきます。特に外資系企業の場合は、いわゆるScope of Work(作業範囲)が明確化されているケースが多く、我々が提供する価値やサービスを細かく設定し、お互いがWin-Winになる契約内容を模索しなければなりません。したがって、そのためのスキルやコミュニケーション技術も磨かれます。また外資系企業のクライアントが多いことから、どんな部門であっても英語力も活かせます。

MZ:現在7期目ということでしたが、実際にどのような人材が育っていますか。

鈴木:広告フロントに立ち、リーダーシップを発揮できる「インテグレーター」が多く育ちつつありますね。マルチスキルを体現しクライアントと電通グループのハブとなる人が多くいればいるほど、電通グループ内のスケールを活用し電通グループを一つのチームとしたメンバーアサインとディレクションを迅速に行えますので、対応スピードは格段に上がっていきます。大きな組織だとかさみがちな間接費などのコストも抑えられます。また、会議における“持ち帰り”も少なく、マルチスキルを備え持っているがゆえに迅速に対応できる点は、クライアントにも非常に喜ばれています。

湯川:個人はもちろんですが、チームだからこそマルチスキルも育つと思っています。幅広い知見とスキルがあるからこそ、お互いの領域を越境して切磋琢磨し合い、高いパフォーマンスが発揮できます。たとえ少人数であってもチームで連携すればより高い成果を出せます。

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打席に立つ回数が多いからこそ身に付くスキル

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この記事の著者

太田 祐一(オオタ ユウイチ)

 日本大学芸術学部放送学科を中退後、脚本家を目指すも挫折。その後、住宅関係、金属関係の業界紙での新聞記者を経て、コロナ禍の2020年にフリーライターとして独立。現在は、IT関係を中心に様々な媒体で取材・記事執筆活動を行っています。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

提供:株式会社電通ランウェイ

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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2025/05/30 11:00 https://markezine.jp/article/detail/49060

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