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『MarkeZine』(雑誌)

第114号(2025年6月 最終号)
特集「未来を創る、企業の挑戦」

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MarkeZine Day 2025 Spring

Web広告費の60%削減と問い合わせ数20%増加を両立!ソフトバンクのサイト改善を支えた3つの柱

ここまでの取り組みで、Webパフォーマンスはどれだけ改善したのか?

 これまでの「ページ制作力の向上」「訪問数の向上」「UI/UX改善」という3つの柱にわたる徹底した取り組みは、ソフトバンクのB2B向けWebサイトに目覚ましい成果をもたらした。特に注目すべきは、Web広告費の60%削減と問い合わせ数21%増加という2つの目標を同時に達成したことである。

 具体的な成果として、自然検索からの流入数は33%も向上し、Web広告への依存度を大幅に低減できた。これは、SEO対策の強化と生成AIを活用したコンテンツ量産により、Web広告に頼らないオーガニックなトラフィック獲得に成功した結果と言える。

 そして、問い合わせ数は21%向上という具体的なコンバージョン成果に結びついた。これは、UI/UX改善によって顧客との接点が最適化され、サイト訪問者がスムーズに次のアクションへと誘導された証左であると考えられる。

ゴールがないからこそ、改善を続ける

 ソフトバンクのB2B向けWebサイト改善事例は、テクノロジーを戦略的に導入し、従来のプロセスを変革することで、顕著な成果を上げた模範例である。ページ作成の内製化による迅速なPDCAサイクル、生成AIとSEOツールの活用による効率的かつ質の高いコンテンツ提供、そして多角的な分析に基づくUI/UXの継続的な改善が、成功の秘訣であった。

 住谷氏は「Webパフォーマンスの最大化にはゴールがないため、引き続き制作力の向上、訪問数の向上、UI/UXの改善を続けていくことで、より良いWebの顧客体験をお客様に提供していきたい」と語り、セミナーを締めくくった。

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この記事の著者

道上 飛翔(編集部)(ミチカミ ツバサ)

1991年生まれ。法政大学社会学部を2014年に卒業後、インターネット専業広告代理店へ入社し営業業務を行う。アドテクノロジーへの知的好奇心から読んでいたMarkeZineをきっかけに、2015年4月に翔泳社へ入社。7月よりMarkeZine編集部にジョインし、下っ端編集者として日々修業した結果、2020年4月より副...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2025/07/15 09:00 https://markezine.jp/article/detail/49459

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