廣澤 祐さん:『コトラー&ケラー&チェルネフ マーケティング・マネジメント 〔原書16版〕』

推薦文
本書はマーケティング業務に携わる者にとって、最も基本となる教科書『マーケティング・マネジメント』の最新版です。過去の版を含め、本書を読破できたか否かはさておき、マーケティングに関わる者なら本書には必ず触れたことがあるのではないでしょうか。
初版から本書は何度も改訂されており、2022年に発売された翻訳本は16版です。過去の版に比べて構成なども見直され読みやすく改良されているだけでなく、紹介される概念やフレームワークも、時代に合わせて見直されています。
マーケティングの古典から現代の世界標準のセオリーまで、できるだけ効率的かつ体系的に知るならば、本書以外の選択はないでしょう。 本書はマーケティングの守破離の守が凝縮されているので、本企画の趣旨に最もふさわしい書籍ではないかと思います。
廣澤 祐さん
花王株式会社
デジタル戦略部門
2015年に花王へ新卒入社しデジタルマーケティングを3年経験したのち、化粧品ブランドのマーケティングに3年従事。2021年1月より新設されたDX部門にてデジタル化推進を担当、その後、組織の体制変更などに伴い2025年1月より現職。 2021年に一橋大学大学院 経営管理研究科(MBA)を修了したのち、現在は同大学院の博士後期課程に在籍しイノベーション・マネジメント / MOTの研究に従事。 Advertising Week AsiaのAdvisory Coucileをはじめ、各種イベントへの協力や、メディアへの寄稿など多数。
米田 恵美子さん:『営業戦略大全 世界レベルの利益体質をつくる科学的ノウハウ』

推薦文
色々な企業の方々から相談を受ける中、顧客目線の価値創造を推し進めようとするマーケティング実務者に共通するお悩みの1つに「営業との意思疎通・連携」がある。重要視している「顧客」がユーザーなのか流通なのかで価値観や優先順位が違ってくると、社内で一気通貫したマーケティング戦略を遂行することが非常に困難になるのだ。
この本は「マーケティング思考の営業」という、ユーザー価値をベースにして、ユーザー・流通・メーカーのトリプルWINを引き出す営業戦略を紹介していて、P&Gにおけるマーケティングと営業の一気通貫戦略の秘訣を分かりやすく説明してくれている。営業との連携を強めたいマーケターには是非読んでいただきたい。
米田 恵美子さん
株式会社インサイト・ピークス
代表取締役社長
P&G消費者/市場戦略本部(CMK)において、新商品開発やマーケティング戦略におけるインサイト活用を牽引。執行役員として売り上げ・利益伸長に貢献し、P&Gを卒業。ゲーム業界や外食業界でマーケティング・広報本部長としてマーケットインの発想・戦略・企画を展開した後、コンサルティング会社を設立。現在は、アサヒグループ各社やマクロミルの常任顧問を含め、様々な企業のコンサルティングを担っている。
飯髙 悠太さん:『急成長企業だけが実践するカテゴリー戦略 頭に浮かべば、モノは売れる』

推薦文
2025年5月に出版された書籍で新しいのですが、とても参考になったので推薦します。
「〇〇と言えば、〇〇」という例え話はよくありますが、そこがカテゴリ戦略の本質であり、ナンバーワンになるための道筋である人々の課題をどう解決し、どう価値提供するか、価値に名前を与え、イメージを作る。どんなにいいサービスでも顧客が知ってくれている・思い出してくれるがなければ選ばれることはない。などなど。
事業を成長させたいと考えている方やカテゴリー戦略やを学びたいと思う方は、手に取っていただきたい1冊。理論だけでなく実践的かつ体系的にまとめられているのでおすすめします。
飯髙 悠太さん
株式会社GiftX
代表取締役
株式会社ベーシック執行役員、株式会社ホットリンク執行役員CMOを経て2022年6月に「ひとの温かみを宿した進化を。」をテーマに株式会社GiftXを創業し、「おもいが伝わる。ほしいを贈れる」選び直せるソーシャルギフト「GIFTFUL」運営。現在、企業のアドバイザーやマーケティング支援も実施。 著書に『僕らはSNSでモノを買う』『SNSマーケティング7つの鉄則』 『BtoBマーケティングの基礎知識』『アスリートのためのソーシャルメディア活用術』。
実務者が選ぶマーケティング本大賞の公式サイトでは、他にも参考となる本を紹介中です。よろしければWeb投票にもご参加ください。
開催概要
- 名称:実務者が選ぶマーケティング本大賞2025
- 投票期間:2025年6月24日(火)~2025年7月24日(木)
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対象書籍:マーケティング関連のビジネス書全般。出版社や刊行年は問わず、この1年を振り返っておすすめしたい書籍
※開催趣旨上、情報商材などの個人のビジネスでの活用を想定される書籍と判断されるものは、選考から除外 - 選考方法:マーケターの方によるWebでの投票。特に投票の多かった1冊を大賞として発表、またそれに次いで得票が多い数冊を準大賞として発表
- 主催 :株式会社翔泳社
- 特別協力:マーケティング関連のWebメディアおよび業界団体、全国書店、電子書籍ストアなど