LINEヤフーが運営するスマートフォン専用のリサーチプラットフォーム「LINEリサーチ」は、全国の15~69歳の男女3,149人を対象に生成AIに関する調査を実施した。
生成AIの認知度・利用状況に年代差
調査の結果、生成AIの認知度は9割強に達した。現在利用している人は全体で3割強で、年代別では10代が6割弱と最も高かった。
利用経験率は全体で4割強、10代では7割台半ばとなった。一方、年代が上がるほど「知っているが、使ったことはない」の割合が高くなる傾向が見られ、生成AIに対する年代間の格差が浮き彫りとなった。

生成AI用途は「検索・調べもの」がトップ
活用方法は、全体では「検索や調べもの」が6割強で1位となった。2位以降は「文章の作成や要約」「アイデア出し」「勉強や学習のサポート」が4割前後で続いた。若い年代ほど各項目の利用割合が高い傾向が確認された。
年代別の特徴として、10代では「勉強や学習のサポート」が7割弱で1位だった。「アイデア出し」「翻訳」も10代で高い利用率を示した。20代では「勉強や学習のサポート」「アイデア出し」に加え、「文章の作成や要約」「会話・雑談相手」も高い割合を示した。

30代では「画像やイラストの作成・編集」が3割台半ばで4位に入り、特に30代女性では約5割で2位となった。40代ではOfficeソフトと連携した業務利用が増える傾向が見られた。
男女別では「会話・雑談相手」として使う割合が女性で高く、特に10~30代女性では4割前後に達した。
ChatGPTが圧倒的シェア
利用している生成AIサービスでは、「ChatGPT」が7割台半ばで圧倒的な1位だった。2位以降は「Gemini」「Microsoft Copilot」が2割台で続いた。すべての年代で「ChatGPT」が1位となり、特に10~20代では8割台の高い利用率を記録した。

10代ではX(旧Twitter)と連携している「Grok」の利用もやや高くなっていた。40代では、Officeソフトと連携している「Microsoft Copilot」が3割弱と他の年代より高い利用率を示し、業務での活用が進んでいることがうかがえる。
【調査概要】
LINEユーザーを対象にしたスマートフォンWeb調査
調査対象:日本全国の15歳~69歳の男女
実施時期:2025年6月10日~2025年6月12日
有効回収数:3,149サンプル
※性別年代構成比を市場に合わせてウェイトバック
※表/グラフ中の数字は小数第一位または第二位を四捨五入しているため、合計しても100%にならなかったり、同じパーセンテージでも見え方が異なったりする場合がある